学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P114
理由で解く 柔道整復師
成長期の投球障害で、可動域が正常・他動では痛みが増悪しない・安静で消失という経過は上腕骨近位骨端線離開(いわゆるリトルリーガー肩)に一致する。答えは3である。
骨端線は成長期における力学的な弱点であり、投球の反復による回旋と牽引のストレスが上腕骨近位骨端線に集中して離開を生じる。自ら力を出す投球動作では痛むが、他動的に動かしても骨端線には負荷がかからないため疼痛が誘発されにくい。拘縮を伴わないので可動域は正常に保たれ、投球を休むと数週で痛みが消えるのが典型的な経過である。痛みが消えた後は投球数と休養日の管理、体幹・下肢を使ったフォームの再構築を行い、段階的に投球を再開していく。
| 疾患 | 好発年齢 | 可動域 | 疼痛の誘発 |
|---|---|---|---|
| 上腕骨近位骨端線離開 | 10〜15歳の成長期 | 正常 | 投球(自動)で痛む。他動では誘発されにくい |
| 肩関節周囲炎 | 40〜60歳代 | 制限(拘縮) | 他動運動でも痛む |
| 棘上筋腱損傷 | 中高年 | ほぼ保たれる〜制限 | 抵抗運動・インピンジメントテストで誘発 |
| 上腕骨大結節裂離骨折 | 成人 | 疼痛による制限 | 明らかな外傷後に急性発症 |
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