学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P113
理由で解く 柔道整復師

肩前方の短軸(横断)像は結節間溝を通る上腕二頭筋長頭腱を観察する断面であり、つり輪による反復負荷で生じる長頭腱炎が考えられる。答えは1である。
つり輪は懸垂による牽引と肩の屈曲・内旋の反復負荷がかかる種目で、結節間溝を滑走する上腕二頭筋長頭腱に摩擦ストレスが集中しやすい。観察のために肩前方の短軸像という撮像部位が選ばれていること、挙上が違和感を伴いながらも可能であることを合わせると、脱臼に伴う構造の破綻ではなく結節間溝部における腱の炎症が考えやすい。短軸像は結節間溝内における腱の位置・形状や周囲の液体貯留を確認するのに適した断面で、長軸像と併せて評価する。対応は負荷量の調整と局所の安静から始め、痛みのない範囲での可動域練習と肩甲帯の機能改善を並行して進める。
| 損傷 | 部位 | 典型的な背景 |
|---|---|---|
| 上腕二頭筋長頭腱炎 | 結節間溝(肩前面) | 反復する牽引・摩擦(つり輪、懸垂、投球) |
| ベネット損傷 | 関節窩後下縁の骨棘 | 投球のフォロースルー期、肩後方痛 |
| バンカート損傷 | 関節窩前下方の関節唇 | 肩関節前方脱臼後、反復性脱臼 |
| ヒル・サックス損傷 | 上腕骨頭後外側の陥凹 | 肩関節前方脱臼後 |
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