学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P109
理由で解く 柔道整復師

自動的にも他動的にも動かせない=弾発性固定であり、脱臼を示す所見である。背側の陥凹を伴う小指の変形とあわせ、PIP関節背側脱臼を考える。
捕球に失敗して指先に軸圧と過伸展が加わると、PIP関節の掌側板が断裂し、中節骨が基節骨の背側へ転位する背側脱臼が生じる。関節面がかみ合わないまま周囲軟部組織の緊張で保持されるため、他動的に動かそうとしても抵抗があって元に戻らない(弾発性固定)。外観は背側の階段状変形と、その近位に生じる陥凹、関節部の腫脹である。腱の断裂や骨折では、痛みは強くても他動運動は可能なので、「他動でも動かせない」ことが脱臼を示す決め手になる。整復後は掌側板の修復のため過伸展を防ぐ肢位で固定し、PIP関節の屈曲拘縮やスワンネック変形の残存に注意して経過をみる。
| 病態 | 変形 | 自動運動 | 他動運動 |
|---|---|---|---|
| PIP関節背側脱臼 | PIPの階段状変形・陥凹 | 不能 | 不能(弾発性固定) |
| 終止腱断裂 | 槌指(DIP屈曲位) | DIP伸展不能 | 可能 |
| 中央索断裂 | ボタン穴変形 | PIP伸展困難 | 可能 |
| 基節骨頸部骨折 | 屈曲・回旋変形 | 疼痛で制限 | 可能(異常可動性) |
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