学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ33P098
理由で解く 柔道整復師
滑膜ヒダのうち障害を起こしやすいのは膝蓋内側滑膜ヒダ。膝の屈伸のたびに膝蓋骨と大腿骨内側顆の間に挟み込まれる位置にあるためで、いわゆるタナ障害である。
滑膜ヒダは、胎生期に膝関節腔を仕切っていた隔壁が完全に吸収されずに残ったもので、膝蓋上ヒダ・膝蓋下ヒダ・内側ヒダ・外側ヒダに分けられる。このうち内側滑膜ヒダは膝蓋大腿関節の内側縁を縦に走り、膝を曲げ伸ばしするたびに大腿骨内側顆の前面を乗り越えるという、力学的に不利な位置関係にある。使い過ぎや打撲を繰り返すと肥厚・線維化し、屈伸時に内側顆と膝蓋骨の間に挟まれて、膝屈曲30〜60°付近での引っかかりや弾発音、膝蓋骨内側縁の圧痛を生じる。他のヒダは存在頻度や走行の関係で挟み込まれにくい。対処は膝屈伸の反復動作を一時的に減らし、大腿四頭筋(とくに内側広筋)の柔軟性と筋力を整えることから始める。
| 滑膜ヒダ | 位置 | 挟み込みの起こりやすさ |
|---|---|---|
| 膝蓋内側滑膜ヒダ | 膝蓋大腿関節の内側縁を縦走 | 高い(タナ障害) |
| 膝蓋上滑膜ヒダ | 膝蓋上嚢の入口部 | 低い |
| 膝蓋下滑膜ヒダ | 顆間窩〜膝蓋下脂肪体 | 低い |
| 膝蓋外側滑膜ヒダ | 膝蓋大腿関節の外側 | 存在自体がまれ |
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