学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ33P099
理由で解く 柔道整復師
下腿前方区画には足関節・足趾の伸筋群と深腓骨神経が入る。障害された伸筋を他動的に引き伸ばす操作、すなわち足趾の底屈で疼痛が増強する。
下腿前方区画は脛骨・腓骨・骨間膜・前下腿筋間中隔と丈夫な下腿筋膜に囲まれ、伸展性に最も乏しい区画である。ここに前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋と、深腓骨神経・前脛骨動脈が収まる。運動負荷や打撲で内出血や浮腫が起こると内圧が上昇し、まず損傷の程度に不釣り合いな持続する強い痛みが現れる。次いで、障害筋を他動的に伸張したときの痛みが早期の重要なサインとなり、伸筋群では足趾・足関節の底屈がこれにあたる。感覚障害は深腓骨神経の支配する第1・2趾間背側(母趾と第2趾の間)に出る。処置では患肢を心臓と同じ高さに保ち、包帯・ギプス・靴などの圧迫を取り除いて速やかに医療機関へ搬送する。
| 区画 | 主な筋 | 神経 | 他動伸張で痛む動き |
|---|---|---|---|
| 前方区画 | 前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋 | 深腓骨神経 | 足趾・足関節の底屈 |
| 外側区画 | 長腓骨筋・短腓骨筋 | 浅腓骨神経 | 足部の内反 |
| 浅後方区画 | 下腿三頭筋 | 脛骨神経(皮枝は腓腹神経) | 足関節の背屈 |
| 深後方区画 | 後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋 | 脛骨神経 | 足趾の伸展・足部外反 |
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