学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ33P089
理由で解く 柔道整復師
月状骨脱臼は月状骨が掌側へ押し出されて手根管を狭くする損傷。圧迫を受けるのは手根管内を通る正中神経なので、その感覚領域である示指・中指の鈍麻が答えになる。
手関節の過伸展が強制されると、月状骨は橈骨の月状骨窩から掌側へ押し出され、前方へ回転して手根管の中に落ち込む。手根管には正中神経と屈筋腱が通っており、脱臼した月状骨がこれを直接持ち上げるかたちで圧迫する。そのため手根管症候群と同じ分布、すなわち母指・示指・中指と環指の橈側半の掌側にしびれや感覚鈍麻が出る。母指球筋の運動麻痺は遅れて現れることが多く、初期には感覚症状が前面に立つ。神経症状を認めたら早期整復が原則で、速やかに医療機関につなぐ。
| 神経 | 主な感覚領域 | 障害されやすい部位 |
|---|---|---|
| 正中神経 | 母指〜環指橈側半の掌側、示中指末節背側 | 手根管(月状骨脱臼・手根管症候群) |
| 尺骨神経 | 小指と環指尺側半、小指球部・手背尺側 | 肘部管、ギヨン管(手根管の尺側) |
| 橈骨神経浅枝 | 手背橈側、母指背側 | 前腕遠位橈側の皮下 |
| 後骨間神経 | 感覚支配はほぼなし | 前腕近位(回外筋部)=下垂指 |
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