学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ33P088
理由で解く 柔道整復師
フォーク状(ディナーフォーク)変形とは、手部が橈骨遠位部より背側へずれたときに前腕を側方から見て現れる階段状の輪郭のこと。したがって「遠位側が背側へ転位する損傷」を選ぶ。
この変形の代表はコーレス骨折だが、本問の選択肢には含まれていない。そこで「どの骨片がどちら向きに動くか」だけで整理する。橈骨手根関節背側脱臼は手根骨列がそろって橈骨遠位関節面から外れ、背側へ乗り上げる損傷で、手部そのものが背側かつ近位へ移動するため、側面像はコーレス骨折と同じ形になる。一方、スミス骨折と掌側バートン骨折はいずれも遠位側が掌側へ転位するので、膨隆するのは掌側であり、背側転位を前提とするフォーク状変形とは向きが逆になる。このうち逆フォーク状変形(庭園ショベル状変形)という呼称を用いるのはスミス骨折で、掌側バートン骨折は関節内骨折として骨片と手根骨がともに掌側へずれる「掌側の膨隆」として捉えるとよい。遠位橈尺関節背側脱臼は尺骨頭だけが背側に突出する限局した隆起であり、手部全体が背側へずれるわけではない。
| 損傷 | 転位する部分 | 転位方向 | 側面から見た変形 |
|---|---|---|---|
| 橈骨手根関節背側脱臼 | 手根骨列(手部全体) | 背側・近位 | フォーク状変形 |
| コーレス骨折(参考) | 橈骨遠位骨片+手部 | 背側・橈側・近位 | フォーク状変形 |
| スミス骨折 | 橈骨遠位骨片+手部 | 掌側 | 掌側の膨隆=逆フォーク状(庭園ショベル状) |
| 掌側バートン骨折 | 橈骨掌側縁の骨片+手根骨 | 掌側・近位 | 掌側の膨隆(フォーク状変形とは逆向き) |
| 遠位橈尺関節背側脱臼 | 尺骨頭のみ | 背側 | 尺骨頭部の限局した隆起 |
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