学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ33P087
理由で解く 柔道整復師

正答はスティムソン法。腹臥位で患肢をベッド端から垂らし、重錘や自重による持続的な下方牽引で筋の防御収縮がゆるむのを待つ整復法である。
整復法の名称問題は、それぞれが「どんな肢位で、どちらへ、どんな性質の力を加えるか」で整理すると迷わない。スティムソン法の特徴は3つ。腹臥位であること、患肢を下垂させること、そして術者が強い力を加えず持続牽引で待つことである。急激な力を使わないので、医原性の骨折や神経損傷のリスクが小さく、鎮痛下でゆっくり行える。肩関節前方脱臼でも股関節後方脱臼でも同じ発想が用いられる点も押さえておきたい。これに対し、ミルヒ法は上肢を外転・外旋方向へ誘導しながら骨頭を戻す方法、モーテ法は体幹を固定したうえで上肢を外転挙上させつつ長軸方向へ牽引する方法、クーパー法(踵骨法)は術者の踵を患者の腋窩に入れて患肢を長軸方向へ牽引する方法である。図で示された体位・患肢の向き・力の加わる方向が、どの方法の原理に対応するかを照らし合わせて判断する。
| 整復法 | 体位 | 患肢の扱い | 力の性質 |
|---|---|---|---|
| スティムソン | 腹臥位 | 台の端から下垂 | 重錘・自重による持続牽引 |
| ミルヒ | 背臥位など | 外転・外旋へ誘導 | 術者の誘導操作 |
| モーテ | 背臥位 | 外転挙上位 | 介助者の対抗+長軸牽引 |
| クーパー(踵骨法) | 背臥位 | 長軸方向 | 腋窩を支点とした牽引 |
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