学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ33P082
理由で解く 柔道整復師
腱性槌指は、DIP関節を伸展位で持続固定する保存療法が第一選択になる。
槌指はDIP関節が屈曲したまま自動伸展できなくなった状態で、指先に軸圧が加わったり、突き指で強制的にDIP関節が屈曲したりして生じる。伸筋腱の終止腱そのものが断裂した腱性槌指と、終止腱の付着部が骨片ごと剥がれた骨性槌指に分かれる。腱性は、DIP関節を伸展位(軽度過伸展位)に保っておけば断裂した腱の断端どうしが近づき瘢痕治癒するため、副子固定による保存療法が原則となる。固定は6〜8週間、途中で一度も緩めずに続けることが要点で、一瞬でも屈曲させると修復がやり直しになる。だからこそ患者には「なぜ外してはいけないか」を具体的に説明し、入浴時の代替手段や副子のずれの確認方法まで伝えておく。固定終了後も数週間の夜間固定を追加して移行させる。骨性で骨片が大きい場合や、末節骨の掌側亜脱臼を伴う場合は観血療法の適応になるので、医師へ紹介する判断が必要になる。
| 腱性槌指 | 骨性槌指 | |
|---|---|---|
| 損傷の実体 | 終止腱の断裂 | 終止腱付着部の裂離骨折 |
| 単純X線 | 骨片なし | 末節骨背側に骨片 |
| 治療方針 | 保存療法(伸展位固定) | 骨片小=保存、骨片大・亜脱臼=観血療法 |
| 固定期間の目安 | 6〜8週+夜間固定 | 骨癒合に準じる |
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