学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ33P075
理由で解く 柔道整復師
殿部から落ちると、衝撃は脊柱を伝わって上へ抜ける。その軸圧が頭蓋底を突き上げ、介達外力による頭蓋底骨折を起こしうる。
高所からの墜落で殿部を打つと、力は坐骨から骨盤、そして脊柱へと縦方向に伝達される。脊柱の上端では環椎が後頭骨を下から突き上げる形になり、大後頭孔の周囲に沿って輪状の骨折線が生じることがある。これが介達外力型の頭蓋底骨折で、直接頭を打っていないのに頭蓋が折れるという、機序を理解していないと選べない典型例である。頭蓋底骨折では髄液鼻漏・髄液耳漏、眼窩周囲の皮下出血(いわゆるパンダの目、ブラックアイ)、乳様突起部の皮下出血(バトル徴候)といった特徴的所見が現れる。頭蓋内損傷や髄膜炎に進む危険があるため、この機序を聞き取った時点で頭部の症状を確認し、疑いがあれば速やかに医師へ搬送する。同時に、脊柱(とくに胸腰椎移行部)の圧迫骨折や踵骨骨折も同じ軸圧で起こりうるので、あわせて評価する。
| 骨折 | 典型的な外力 | 加わる部位 |
|---|---|---|
| 頭蓋底骨折 | 介達外力(軸圧)/直達外力 | 殿部・頭頂部からの伝達 |
| 頭蓋冠骨折 | 直達外力 | 頭部そのもの |
| 頰骨骨折 | 直達外力 | 顔面側方 |
| 眼窩底破裂骨折 | 直達外力(眼窩内圧上昇) | 眼球・眼窩縁 |
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