学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §2 総論 運動器損傷の診察 / QJ33P074

理由で解く 柔道整復師

QJ33P074 柔道整復理論

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問74
問題
非放射性検査はどれか。
選択肢
1 PET 検査
2 磁気共鳴画像
3 骨シンチグラフィ
4 コンピュータ断層撮影
解答
正解2(磁気共鳴画像)
解説

磁気共鳴画像(MRI)は強い静磁場と電磁波(ラジオ波)を使う検査で、電離放射線を使わない。他の3つはいずれも放射線を用いる。

画像検査は「放射線を使うか」で大きく二分できる。PETと骨シンチグラフィは、放射性医薬品を体内に投与して、そこから出るガンマ線を体外で検出する核医学検査。CTはX線管球から照射したX線の吸収差をコンピュータで再構成するもので、単純X線撮影よりも被曝線量は多い。これに対しMRIは、強い静磁場の中で体内の水素原子核にラジオ波を当て、戻ってくる信号を画像化する。電離放射線を用いないため被曝がなく、繰り返しの撮影や小児・妊婦への適用でも制約が小さい。軟部組織のコントラスト分解能に優れ、靱帯・半月板・関節軟骨・骨挫傷(bone bruise)の評価に強いことから、柔道整復の臨床でも紹介先での有用な検査になる。ただし強磁場を使うため、体内金属や心臓ペースメーカーの有無を事前に確認する必要がある。

✓ 2. 正しい(非放射性)
磁気共鳴画像
静磁場とラジオ波を用いて水素原子核の信号を画像化する。電離放射線を使わないため被曝がなく、軟部組織の描出に優れる。
✗ 1. 誤り(放射線を使う)
PET 検査
18F-FDGなどの放射性医薬品を投与し、陽電子消滅で生じるガンマ線を検出する核医学検査。糖代謝の亢進部位を描出する。
✗ 3. 誤り(放射線を使う)
骨シンチグラフィ
99mTc標識リン酸化合物などを静注し、骨代謝が亢進した部位への集積をガンマカメラで撮影する核医学検査。骨転移や疲労骨折の検出に用いられる。
✗ 4. 誤り(放射線を使う)
コンピュータ断層撮影
X線を用いて断層像を再構成する検査。骨の形態評価に優れるが被曝を伴い、線量は単純X線撮影より多い。
ポイント
  • 被曝しない検査=MRI・超音波。この2つを先に覚えると判別が速い
  • PET・骨シンチグラフィは放射性医薬品を投与する核医学検査
  • CT・単純X線はX線を用いる(CTのほうが線量は多い)
  • MRIは軟部組織(靱帯・半月板・軟骨・骨挫傷)の描出に優れる
  • MRIは強磁場のため、体内金属やペースメーカーの確認が必須
比較表
検査用いるもの被曝得意分野
MRI静磁場+ラジオ波なし靱帯・半月板・軟骨・骨挫傷
超音波超音波なし軟部組織の動態、リアルタイム観察
単純X線・CTX線あり骨の形態・骨折線・転位
PET・骨シンチ放射性医薬品あり代謝の亢進部位、骨転移・疲労骨折
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。