学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §15 部位別各論 体幹 / QJ33P065
理由で解く 柔道整復師
頸椎症性神経根症は、加齢変性による骨棘や椎間板の膨隆で椎間孔が狭くなり、片側の神経根が圧迫される病態である。椎間孔をさらに狭める肢位で症状が誘発されるため、ジャクソンテストが陽性となる。
症状は一側の頸部から肩甲部・上肢へ走る放散痛としびれで、障害された神経根の支配に一致して感覚低下・筋力低下・腱反射の低下が起こる(C6なら上腕二頭筋反射低下と母指側のしびれ、C7なら上腕三頭筋反射低下と中指のしびれ)。ジャクソンテストは頭部を後屈させて上から圧迫、スパーリングテストは後屈に患側への回旋を加えて圧迫し、いずれも椎間孔を狭めて上肢の放散痛を再現させる検査である。多くは保存療法(頸部の後屈を避ける姿勢指導、消炎鎮痛、必要に応じた牽引や装具)で軽快するが、筋力低下が進行する場合や、両手のしびれ・箸やボタンが使いにくい巧緻運動障害・歩行の不安定さがある場合は脊髄症を疑い、速やかに専門医へ紹介する。
| 頸椎症性神経根症 | 頸椎症性脊髄症 | |
|---|---|---|
| 圧迫される場所 | 椎間孔での神経根 | 脊柱管内の脊髄 |
| 症状の分布 | 一側上肢(根の支配領域) | 両上肢+下肢、体幹 |
| 腱反射 | 該当根で低下 | 亢進(病的反射も出現) |
| 特徴的な訴え | 片側の放散痛・しびれ | 手の巧緻運動障害、痙性歩行、膀胱直腸障害 |
| 誘発テスト | ジャクソン、スパーリング | ホフマン、トレムナー、バビンスキー |
| 経過 | 保存療法で軽快することが多い | 進行性で手術を要することが多い |
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