学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §13 疾患別各論 四肢循環障害 / QJ33P063
理由で解く 柔道整復師
深部静脈血栓症は下肢の深部静脈が血栓で閉塞する病態で、腓腹部の腫れと痛みが中心となる。足関節を背屈させると腓腹部に痛みが出るホーマンズ徴候が古典的な所見である。
血栓形成には血流のうっ滞・血管内皮障害・血液凝固能亢進というウィルヒョウの三徴が関わり、下肢の骨折や手術、ギプス固定、長期臥床、長時間の同一姿勢(いわゆるエコノミークラス症候群)が典型的な誘因になる。閉塞側の下腿は腫脹して熱感・緊満感・把握痛を伴い、左右の周径差が重要な手がかりとなる。最も怖いのは血栓が遊離して肺動脈を閉塞する肺血栓塞栓症で、突然の呼吸困難・胸痛・失神は緊急事態である。固定や臥床の期間中は足関節の自動運動と早期離床、弾性ストッキング、十分な水分摂取で予防し、片側の下腿腫脹と痛みを認めたら患部をもんだり強く圧迫したりせず、速やかに医療機関へつなぐ。
| 深部静脈血栓症(静脈系) | 閉塞性動脈硬化症など(動脈系) | |
|---|---|---|
| 主症状 | 片側下腿の腫脹・重だるさ・把握痛 | 間欠跛行、安静時痛 |
| 皮膚の色・温度 | 発赤、熱感 | 蒼白・チアノーゼ、冷感 |
| 末梢動脈拍動 | 触れる | 減弱・消失 |
| 特徴的所見 | ホーマンズ徴候、ロベンベルグ徴候 | 足爪の変形、脱毛、潰瘍・壊疽、ABI低下 |
| 重大な合併症 | 肺血栓塞栓症 | 下肢の壊疽・切断 |
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