学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §12 疾患別各論 骨端症 / QJ33P062
理由で解く 柔道整復師
骨端症は、成長期の骨端核や手根骨などが血行障害によって壊死・扁平化する一群の疾患で、人名と部位をセットで覚えるのが最短の対策である。正しい組合せは4のキーンベック病-月状骨。
この問題は、セーバー病とフライバーグ病の部位をちょうど入れ替えて提示している点が要注意である。セーバー病は踵骨隆起の骨端核に起こり、アキレス腱と足底腱膜に引っ張られる部位への繰り返し牽引が誘因で、10歳前後のスポーツをする男児が踵の痛みを訴える。フライバーグ病(第2ケーラー病)は第2中足骨骨頭の壊死で、思春期の女子に多く、前足部痛と骨頭の扁平化が特徴。ペルテス病は大腿骨頭の阻血性壊死で、4〜8歳の男児に多く、跛行と股関節の外転・内旋制限をきたす。上肢に生じる代表的な骨端症は上腕骨小頭のパンナー病(学童期=5〜10歳ごろの男児、投球側の肘)であり、上腕骨骨頭の骨端症というものはない。キーンベック病は月状骨の無腐性壊死(月状骨軟化症)で、手を酷使する20〜40代の男性に多く、手関節背側の痛みと腫脹、握力低下を生じる。厳密にはキーンベック病は成長期の骨端核の障害ではなく手根骨の骨壊死だが、国家試験では骨端症・骨壊死の一群としてまとめて問われる。臨床では、成長期の子どもが特定部位の運動時痛を訴えたら該当する骨端症を想起し、スポーツ活動量の調整とストレッチ指導を行いつつ、画像評価のため医師の診察につなげる。
| 疾患名 | 部位 | 好発 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| キーンベック病 | 月状骨 | 20〜40代男性 | 手関節背側の痛み・握力低下、尺骨マイナス変異。成人発症の例外で進行性に圧潰しうる |
| セーバー病 | 踵骨隆起 | 10歳前後の男児 | アキレス腱・足底腱膜の牽引、踵の運動時痛 |
| フライバーグ病(第2ケーラー病) | 第2中足骨骨頭 | 思春期の女子 | 前足部痛、骨頭の扁平化。進行すると変形性関節症 |
| ペルテス病 | 大腿骨頭 | 4〜8歳の男児 | 跛行、外転・内旋制限、膝への関連痛。containment 治療 |
| パンナー病 | 上腕骨小頭 | 学童期(5〜10歳ごろ)の男児 | 上肢の代表的な骨端症。投球側の肘の痛み。上腕骨骨頭の骨端症はない |
| 第1ケーラー病 | 足の舟状骨 | 3〜7歳の男児 | 足内側の痛み、予後良好 |
| オスグッド・シュラッター病 | 脛骨粗面 | 10〜15歳の男子 | 大腿四頭筋の牽引、膝前面の隆起と痛み |
| ショイエルマン病 | 胸腰椎椎体(骨端輪) | 思春期 | 楔状椎による円背 |
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