学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §11 疾患別各論 全身性の骨・軟部疾患 / QJ33P061
理由で解く 柔道整復師
軟骨無形成症は内軟骨性骨化が障害される先天性疾患で、四肢(とくに近位部)が短い低身長になる。体幹の長さは比較的保たれ、骨盤の前傾を伴って腰椎の前弯が強くなるのが特徴。
原因はFGFR3遺伝子の機能獲得型変異で、常染色体顕性(優性)遺伝だが多くは新生突然変異による孤発例である。成長軟骨での軟骨細胞の増殖・成熟が抑えられるため長管骨は伸びにくい一方、膜性骨化でつくられる頭蓋冠は大きいままで、頭が大きく前頭部が突出し鼻根部が陥凹する(鞍鼻)。手指は短く、中指と環指の間が開く三尖手を呈する。脊椎では椎弓根が短くもともと脊柱管が狭いため、腰椎前弯の増強と相まって成人期に腰部脊柱管狭窄症状(間欠跛行、下肢のしびれ・脱力)が出やすい。歩行距離の低下や下肢症状の変化に気づいたら早めに専門医の評価につなぐ。
| 軟骨無形成症 | 骨形成不全症 | マルファン症候群 | |
|---|---|---|---|
| 異常の中心 | FGFR3(内軟骨性骨化の障害) | I型コラーゲン | フィブリリン(結合組織) |
| 身長・体型 | 四肢短縮型低身長 | 低身長、易骨折・変形 | 高身長、細長い四肢・くも指 |
| 特徴所見 | 大頭、鞍鼻、三尖手、腰椎前弯増強、O脚 | 青色強膜、難聴、歯牙形成不全 | 水晶体亜脱臼、漏斗胸、側弯 |
| 注意すべき合併症 | 脊柱管狭窄、大後頭孔狭窄 | 反復する骨折 | 大動脈解離・大動脈瘤 |
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