学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §16 脳卒中(救急法) / QJ33P055
理由で解く 柔道整復師
被殻・視床・小脳の出血は、いずれも高血圧を背景とする脳内出血の典型的な部位です。脳アミロイドアンギオパチーは、高血圧によらない脳内出血の代表的な原因にあたります。
高血圧が続くと、中大脳動脈などの太い動脈から直角に分かれる細い穿通枝の壁に強い負荷がかかり、類線維素壊死や微小動脈瘤が生じます。これが破綻するため、高血圧性脳内出血は穿通枝の支配域である被殻(最も多い)、視床、橋、小脳に集中します。一方、脳アミロイドアンギオパチーでは、アミロイドβタンパクが皮質および軟膜の小動脈壁に沈着して血管がもろくなり、高齢者の脳葉(皮質下)に出血を繰り返します。「高齢で高血圧の既往がはっきりせず、出血部位が皮質下寄りで再発性」という組み合わせが、非高血圧性を疑う手がかりです。
| 高血圧性脳内出血 | 脳アミロイドアンギオパチー | |
|---|---|---|
| 障害される血管 | 穿通枝(レンズ核線条体動脈など) | 皮質・軟膜の小動脈 |
| 血管の変化 | 類線維素壊死・微小動脈瘤 | アミロイドβの沈着 |
| 好発部位 | 被殻・視床・橋・小脳 | 脳葉(皮質下) |
| 好発年齢・背景 | 中年以降、高血圧の既往 | 高齢者、高血圧の既往が明らかでないことも |
| 再発 | 血圧管理で抑制可能 | 繰り返しやすい |
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