学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §16 脳卒中(救急法) / QJ31P054
理由で解く 柔道整復師
心原性脳塞栓症では、詰まっていた塞栓子が溶けたり血栓回収で取り除かれたりして血流が再開したとき、すでに傷んだ血管から血液が漏れ出て出血性梗塞を生じることがあります。
心原性脳塞栓症は、心房細動などで心内にできた血栓が剥がれて脳の主幹動脈を突然閉塞するもので、太い血管が詰まりやすく梗塞巣が大きくなります。閉塞した領域では虚血によって血管内皮と血液脳関門が壊れ、血管壁がもろくなっています。ここに血流が戻ると(塞栓子の自然融解、rt-PA静注療法、血栓回収療法による再開通)、脆弱化した血管から赤血球が漏出し、梗塞巣の中に出血が起こります。これが出血性梗塞で、突然閉塞して再開通しやすい心原性脳塞栓症でとくに起こりやすい合併症です。多くは点状〜斑状の出血で無症状のこともありますが、血腫を形成すると神経症状が悪化するため、再開通療法の後は厳格な血圧管理と画像による経過観察が行われます。他の3つはいずれも治療に続いて生じる病態ではありません。
| 脳梗塞の病型 | 機序 | 発症の様子 | 出血性梗塞 |
|---|---|---|---|
| 心原性脳塞栓症 | 心内血栓が主幹動脈を閉塞 | 突発・症状が最初から完成 | 起こりやすい |
| アテローム血栓性 | 動脈硬化による狭窄・血栓 | 安静時・段階的に進行 | 比較的少ない |
| ラクナ梗塞 | 穿通枝の細動脈硬化 | 軽症・限局した症状 | まれ |
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