学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §12 心肺蘇生法(救急法) / QJ31P053
理由で解く 柔道整復師
成人の胸骨圧迫は1分間に100〜120回のテンポで行います。選択肢の中で適切なのは100回/分です。
胸骨圧迫は、心臓と胸腔を「押して血液を送り出し、戻して血液を満たす」ポンプとして働かせる手技です。テンポが遅すぎると1分あたりの拍出量が足りず、脳や心筋への血流を維持できません。逆に速すぎると1回ごとの圧迫解除が不十分になり、心臓に血液が戻りきらないまま次の圧迫に入るため、かえって拍出量と冠灌流圧が下がります。この上下の限界から100〜120回/分という幅が導かれます。テンポと並んで質を決めるのが、成人で胸が約5cm沈む深さ(6cmを超えない)、毎回胸を完全に元へ戻すこと(完全な圧迫解除)、圧迫の中断を最小限にすること、圧迫30回に対し人工呼吸2回の比、そして疲労で質が落ちるため約2分ごとに救助者を交代することです。AEDが到着したら速やかに装着し、音声指示に従います。
| 質の要素 | 成人での目安 | 外れるとどうなるか |
|---|---|---|
| テンポ | 100〜120回/分 | 遅い=拍出不足/速い=解除不十分で充満不足 |
| 深さ | 約5cm(6cmを超えない) | 浅い=血流不足/深すぎ=胸郭損傷 |
| 圧迫解除 | 毎回完全に戻す | 不十分だと静脈還流が減る |
| 中断 | 最小限 | 冠灌流圧が低下し再上昇に時間を要する |
| 圧迫:換気 | 30:2 | — |
| 交代 | 約2分ごと | 疲労で深さ・テンポが低下 |
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