学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §7 滅菌法と消毒法 / QJ33P050
理由で解く 柔道整復師
イソプロパノールは皮膚と器具の消毒に使う薬剤で、刺激が強いため粘膜には用いません。
アルコール類はタンパク質を変性させ、細胞膜の脂質を溶かして微生物を殺します。この作用は微生物だけを選んで働くわけではないので、角層に守られていない粘膜や損傷皮膚に使うと強い痛みと組織障害を招きます。粘膜にはポビドンヨードやベンザルコニウム塩化物など、粘膜への適用が認められた薬剤を選びます。またイソプロパノールはエタノールに比べてエンベロープをもたないウイルスへの効果が弱いことも知っておくと、薬剤選択の理由づけになります。消毒と滅菌の問題は「何を殺すか(対象微生物)」と「どこに使うか・何を処理するか(対象物)」の二軸で整理すると迷いません。
| 方法・薬剤 | 主な対象 | 特徴・注意 |
|---|---|---|
| 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ) | 金属器具・リネン・ガラス | 芽胞まで殺滅。熱に弱い物には不可 |
| 酸化エチレンガス滅菌 | 光学機器・プラスチック | 低温で処理可。残留毒性のためエアレーション必須 |
| イソプロパノール・エタノール | 健常皮膚・器具表面 | 粘膜・損傷皮膚には用いない |
| ポビドンヨード | 皮膚・粘膜・創部 | 粘膜に使用可。ヨード過敏に注意 |
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