学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ33P018
理由で解く 柔道整復師
長下肢装具は膝関節と足関節をまたぐ装具で、目的は膝折れと内反尖足を外から抑えて支持性を確保することにある。それによって立位・歩行練習そのものを成立させる。
脳卒中発症直後の重度片麻痺では、麻痺側に体重を乗せると膝が伸展位を保てずに崩れ(膝折れ)、足関節も内反尖足となって足底が安定して接地しない。この状態では立つことも一歩を出すこともできないため、練習の入口に立てない。長下肢装具は膝と足関節を他動的に支えることで支持基底面を確保し、麻痺側に荷重した状態での立位・歩行練習を可能にする。抗重力位をとること自体が麻痺側への荷重感覚の入力となり、廃用の進行を防ぐ意味も大きい。回復に伴って膝の支持が不要になれば短下肢装具へ切り替え、さらに改善すれば装具を外す方向へ段階的に減らしていく。
| 装具 | またぐ関節 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 長下肢装具(KAFO) | 膝関節・足関節 | 膝折れと内反尖足の制御による支持性の確保 |
| 短下肢装具(AFO) | 足関節 | 下垂足・内反の制御、足底の安定した接地 |
| 体幹装具(軟性コルセット、ジュエット型など) | 腰椎・胸腰椎 | 体幹の支持、運動制限、腰痛の軽減 |
| 補高(靴・インソール) | — | 脚長差の補正 |
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