学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §3 循環 / QJ33A097

理由で解く 柔道整復師

QJ33A097 生理学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問97
問題
リンパが胸管に注ぎ込まないのはどれか。
選択肢
1 乳び槽
2 腹部リンパ節
3 右腋窩リンパ節
4 右鼠径リンパ節
解答
正解3(右腋窩リンパ節)
解説

右上半身のリンパは右リンパ本幹に集まり、胸管には入らない。選択肢のなかでは右腋窩リンパ節が該当する。

全身のリンパは最終的に2本の本幹にまとめられる。胸管は下半身のすべてと左上半身(左頭頸部・左上肢・左胸部)のリンパを集める、体で最大のリンパ管である。下半身のリンパはまず第2腰椎あたりにある乳び槽(腸リンパ本幹と左右の腰リンパ本幹が合流した袋状の拡大部)に集まり、そこから胸管として胸腔内を上行して、左静脈角(左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)に注ぐ。一方、右頭頸部・右上肢・右胸部のリンパは右リンパ本幹に集まり、右静脈角へ注ぐ。つまり「右上四半分だけが右リンパ本幹、残りは全部胸管」という区分になる。人体の図を一度自分で描いて色分けしておくと、問い方が変わっても判断できる。

✓ 3. 胸管に注がない(正答)
右腋窩リンパ節
右上肢と右胸部(右乳房を含む)のリンパを受ける。ここからのリンパは右リンパ本幹を経て右静脈角に注ぎ、胸管は通らない。
✗ 1. 胸管に注ぐ(答えではない)
乳び槽
下半身と腹部のリンパが集まる袋状の拡大部で、そこから直接続くのが胸管である。胸管の始まりそのものといえる。
✗ 2. 胸管に注ぐ(答えではない)
腹部リンパ節
下半身側に属し、腸リンパ本幹や腰リンパ本幹を経て乳び槽に集まり、胸管へ流れる。
✗ 4. 胸管に注ぐ(答えではない)
右鼠径リンパ節
右下肢や会陰のリンパを受けるが、下半身であるため乳び槽から胸管を通って左静脈角へ流れる。「右」という語につられないことがこの問題の分かれ目になる。
ポイント
  • 胸管は「下半身全部+左上半身」のリンパを集め、左静脈角に注ぐ。体で最大のリンパ本幹。
  • 右リンパ本幹は「右頭頸部・右上肢・右胸部」だけを集め、右静脈角に注ぐ。
  • 胸管の始まりは第2腰椎あたりの乳び槽。腸リンパ本幹と左右の腰リンパ本幹が合流する。
  • 静脈角=内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部。リンパは最終的に静脈系へ戻る。
  • 「右」がついていても下半身なら胸管、という点が最頻出のひっかけ。境界は体の右上四半分だけと覚える。
比較表
胸管右リンパ本幹
集める領域下半身全部+左頭頸部・左上肢・左胸部右頭頸部・右上肢・右胸部
始まり乳び槽(第2腰椎あたり)右側の各リンパ本幹の合流
注ぐ場所左静脈角右静脈角
大きさ体で最大のリンパ管短く細い
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。