学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ33A040

理由で解く 柔道整復師

QJ33A040 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問40
問題
太さが一定でない部位に適した包帯法はどれか。
選択肢
1 亀甲帯
2 折転帯
3 蛇行帯
4 螺旋帯
解答
正解2(折転帯)
解説

前腕や下腿のように太さが変化していく部位では、包帯を折り返して走行の向きを変え、密着させる折転帯を用います。

包帯は、走行の向きが肢の傾きに合っていないと上縁または下縁が浮いてしまいます。前腕や下腿は末梢から中枢へ向かうにつれて太くなるため、螺旋帯のまま巻き上げると包帯の片側が浮き、圧が不均一になって緩みやすくなります。折転帯は巻き上げる途中で親指を当てて包帯を折り返し、進む角度を修正しながら巻いていく方法で、太さの変化に合わせて全周を密着させられます。折り返す位置は毎回同じ縦線上にそろえ、骨突出部や創部の直上を避けると圧迫による痛みを防げます。ただし折り返し部は厚みが増して局所的な圧が高くなるので、巻いた後は末梢の色調・冷感・しびれを確認し、患者にも「しびれや強い締めつけを感じたら早めに来院してください」と伝えておきます。伸縮性包帯を使う場合は素材自体が形に追従するため、折転帯の必要性は小さくなります。

✓ 2. 正しい
折転帯
巻き上げる途中で包帯を折り返して進行方向を修正するため、太さが変化する前腕や下腿でも全周を均等に密着させられます。まさに設問の条件に合う包帯法です。
✗ 1. 誤り
亀甲帯
肘や膝など屈伸する関節部に用いる包帯法で、関節の運動を妨げずに固定します。目的は関節部への適合であり、太さの変化に対応するための方法ではありません。
✗ 3. 誤り
蛇行帯
間隔をあけて斜めに巻き上げる方法で、副子やガーゼの仮止めなど、最終的な固定の前段階に用います。密着させて圧を均一にする目的の巻き方ではありません。
✗ 4. 誤り
螺旋帯
上腕や大腿、体幹のように太さがほぼ一定の部位に適した基本の巻き方です。太さが変わる部位でそのまま用いると包帯の片側が浮いてしまいます。
ポイント
  • 折転帯=太さが変化する部位(前腕・下腿)。折り返して密着させる。
  • 螺旋帯=太さがほぼ一定の部位(上腕・大腿・体幹)。
  • 亀甲帯=屈伸する関節部(肘・膝)。運動を妨げにくい。
  • 蛇行帯=間隔をあけて巻く仮止め用。
  • 折り返し位置は同じ縦線上にそろえ、骨突出部や創部の直上を避ける。巻いた後は末梢の循環を確認する。
比較表
包帯法適した部位・目的
折転帯太さが一定でない部位(前腕・下腿)
螺旋帯太さがほぼ一定の部位(上腕・大腿・体幹)
亀甲帯屈伸する関節部(肘・膝)
蛇行帯副子やガーゼの仮止め
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