学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ34A039

理由で解く 柔道整復師

QJ34A039 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問39
問題
三角巾で正しいのはどれか。
選択肢
1 辺の長さは「端と端」より「端と頂点」が長い。
2 形状は一般的に正三角形である。
3 提肘で三角巾の頂点は肘部にある。
4 提肘で頸部の結びは正中部にする。
解答
正解3(提肘で三角巾の頂点は肘部にある。)
解説

正しいのは3です。提肘(アームスリング)では、底辺を体幹の正中側に置き、頂点は患側の肘に合わせます。

三角巾は正方形の布を対角線で二分した直角二等辺三角形で、最も長い辺(斜辺)を底辺、その両端を端、直角の角を頂点と呼びます。提肘では、底辺を体幹側に垂直に置き、頂点を患側の肘に合わせて前腕を包み、両端を頸部の後方に回して結びます。肘側にきた頂点は余りを前方へ折り返して安全ピンで留めるか結び、肘が後方へ抜け落ちないようにします。結び目は頸椎の棘突起上を避けて健側の側頸部から鎖骨上あたりにずらし、圧迫と痛みを防ぎます。装着後は、前腕を水平よりやや高く(手部が肘より高くなるよう)保って浮腫を防ぎ、指先は必ず外に出して色調・温度・知覚を観察できるようにします。

✗ 1. 誤り
辺の長さは「端と端」より「端と頂点」が長い。
長短が逆です。「端と端」を結ぶ辺が斜辺=底辺で最も長く、「端と頂点」を結ぶ2辺(等辺)はそれより短くなります。正方形を対角線で切った形を思い浮かべれば、対角線がいちばん長いとすぐ分かります。
✗ 2. 誤り
形状は一般的に正三角形である。
正三角形ではなく直角二等辺三角形です。3辺が等しい正三角形では、体幹に沿わせる長い底辺と肘を包む頂点という役割分担ができず、提肘の形になりません。
✓ 3. 正しい
提肘で三角巾の頂点は肘部にある。
底辺(最長辺)が体幹側で支持面となり、反対側の頂点が患側の肘にきます。頂点を折り返してピンで留めることで肘が包まれ、前腕が抜け落ちません。「長い辺は体幹、頂点は肘」とセットで覚えます。
✗ 4. 誤り
提肘で頸部の結びは正中部にする。
正中で結ぶと結び目が頸椎の棘突起に当たり、痛みや皮膚障害の原因になります。結び目は健側へずらし、側頸部から鎖骨上あたりに置きます。さらに結び目の下にガーゼやパッドを当てると当たりがやわらぎます。
ポイント
  • 三角巾は直角二等辺三角形。最長辺は「端と端」を結ぶ底辺(斜辺)。
  • 提肘では底辺=体幹側、頂点=患側の肘
  • 肘側の頂点は折り返して安全ピンで留め、肘の抜け落ちを防ぐ。
  • 結び目は棘突起上を避けて健側の側頸部・鎖骨上へ。下にパッドを当てるとさらによい。
  • 手部は肘より高く保って浮腫を防ぎ、指先は外に出して循環(色調・温度・知覚)を観察できるようにする。
比較表
三角巾の部位呼び方提肘での位置・扱い
最長辺(斜辺)底辺体幹の正中側に垂直に置く
底辺の両角頸部後方へ回し、健側寄りで結ぶ
直角の角頂点患側の肘に合わせ、折り返してピン留め
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