学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §28 膝関節半月板損傷の診察 / QJ33A033

理由で解く 柔道整復師

QJ33A033 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問33
問題
膝関節半月板損傷の検査はどれか。
選択肢
1 マックマレーテスト
2 前方引き出しテスト
3 トンプソンテスト
4 ケンプテスト
解答
正解1(マックマレーテスト)
解説

半月板損傷を評価するのはマックマレーテストです。膝を屈曲位から回旋を加えつつ伸展させ、裂隙のクリックや疼痛をみます。

マックマレーテストは背臥位で膝を深く屈曲させ、下腿に外旋または内旋を加えたまま伸展させていく手技です。損傷した半月板が大腿骨顆部と脛骨の間で挟み込まれるとクリック音や引っかかり、関節裂隙の痛みが生じ、これが陽性所見となります。一般に下腿外旋位で伸展させると内側半月、内旋位で伸展させると外側半月への負荷が高まると説明されます。半月板の検査には他に圧迫アプライテスト(腹臥位・膝90度屈曲位で下腿を圧迫しながら回旋)があり、牽引を加える牽引アプライテストが側副靱帯の検査であることと対にして覚えると混乱しません。他の三つの選択肢は、それぞれ前十字靱帯、アキレス腱、腰部と評価対象がまったく異なります。検査名は「どの組織を、どの向きの力で調べるか」まで結び付けて記憶するのが確実です。

✓ 1. 正しい
マックマレーテスト
膝を深屈曲位から下腿に回旋を加えつつ伸展させ、損傷した半月板が挟み込まれることで生じるクリックや関節裂隙の痛みを確認する、半月板損傷の代表的な検査です。
✗ 2. 誤り
前方引き出しテスト
膝90度屈曲位で脛骨を前方に引き出し、前十字靱帯の機能を評価する検査です。半月板の挟み込みを再現する操作ではありません。
✗ 3. 誤り
トンプソンテスト
腹臥位で下腿三頭筋の筋腹を握り、足関節の底屈が起こるかをみるアキレス腱断裂の検査です。評価部位が膝ではありません。
✗ 4. 誤り
ケンプテスト
体幹を後側方へ回旋・伸展させて下肢への放散痛をみる、腰椎由来の神経症状や椎間関節障害の検査です。膝関節の検査ではありません。
ポイント
  • マックマレーテスト=深屈曲位から回旋を加えて伸展。クリック・裂隙痛で陽性。
  • 下腿外旋位で内側半月、内旋位で外側半月への負荷が高まる。
  • アプライテストは「圧迫=半月板、牽引=側副靱帯」で対に覚える。
  • 前方引き出しテストは前十字靱帯、トンプソンテストはアキレス腱、ケンプテストは腰部。
  • 検査名は対象組織と力の向きまでセットで記憶する。
比較表
検査評価する部位陽性所見
マックマレーテスト半月板裂隙のクリック・疼痛
前方引き出しテスト前十字靱帯脛骨の前方移動増大
トンプソンテストアキレス腱筋腹を握っても底屈しない
ケンプテスト腰椎・神経根下肢への放散痛
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。