学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §28 膝関節半月板損傷の診察 / QJ34A031

理由で解く 柔道整復師

QJ34A031 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問31
問題
膝関節半月板損傷で正しいのはどれか。
選択肢
1 外側半月板損傷が多い。
2 外側側副靱帯損傷を合併することが多い。
3 高齢者では円板状半月が背景にある。
4 膝関節屈曲時に下腿回旋が加わり発生する。
解答
正解4(膝関節屈曲時に下腿回旋が加わり発生する。)
解説

半月板は荷重がかかった膝屈曲位から下腿の回旋が加わったときに、大腿骨と脛骨の間で挟まれ剪断力を受けて損傷する。

半月板は大腿骨顆と脛骨関節面の間にある線維軟骨で、荷重を分散し関節の適合性を高める働きをもつ。荷重下で膝を曲げた状態から急に下腿を捻る動作、たとえば方向転換やしゃがみ込みからの立ち上がりで身体を捻る動きが加わると、半月板が両骨の間に挟み込まれて断裂する。内側半月板は内側側副靱帯や関節包と結合して動きが小さいため損傷しやすく、内側側副靱帯損傷や前十字靱帯損傷との合併が多い。症状は関節裂隙の圧痛、屈伸時のクリック、ロッキング(嵌頓症状)などで、マックマレーテストやアプライ圧迫テストで評価する。

✓ 4. 正しい
膝関節屈曲時に下腿回旋が加わり発生する。
荷重がかかった屈曲位で回旋が加わると、半月板が大腿骨顆と脛骨の間に挟まれ剪断力を受ける。これが典型的な受傷機転。
✗ 1. 誤り
外側半月板損傷が多い。
一般には可動性の小さい内側半月板の損傷が多い。外側半月板は関節包との結合が緩く可動性が大きいため、逃げやすく損傷しにくい。
✗ 2. 誤り
外側側副靱帯損傷を合併することが多い。
合併が多いのは内側側副靱帯と前十字靱帯。内側半月板は内側側副靱帯の深層線維と結合しているため、外反強制で同時に損傷しやすい。
✗ 3. 誤り
高齢者では円板状半月が背景にある。
円板状半月は外側半月にみられる先天的な形態異常で、小児や若年者が軽微な外力で損傷する背景となる。高齢者で背景になるのは加齢に伴う半月板の変性。
ポイント
  • 受傷機転は荷重下の膝屈曲位+下腿回旋による剪断力
  • 可動性の小さい内側半月板の損傷が多い
  • 合併しやすいのは内側側副靱帯損傷と前十字靱帯損傷
  • 円板状半月は外側半月の先天的形態異常で、小児・若年者の損傷の背景
  • ロッキング・クリック・関節裂隙の圧痛を確認し、マックマレーテストやアプライ圧迫テストで評価する
比較表
内側半月板外側半月板
C字型ほぼO字型(輪に近い)
関節包・靱帯との結合内側側副靱帯深層と結合し可動性が小さい結合が緩く可動性が大きい
損傷の頻度多い相対的に少ない
特記事項MCL・ACL損傷との合併が多い円板状半月は外側に生じる
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