学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §28 膝関節半月板損傷の診察 / QJ34A032

理由で解く 柔道整復師

QJ34A032 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問32
問題
膝関節半月板損傷の検査法で膝屈曲角度が最も大きいのはどれか。
選択肢
1 ボウストリングテスト
2 ステインマンテスト
3 マックマレーテスト
4 ワトソン・ジョーンズテスト
解答
正解3(マックマレーテスト)
解説

マックマレーテストは膝を最大屈曲位まで曲げたところから始めるため、選択肢のなかで膝屈曲角度が最も大きい。

マックマレーテストは背臥位で股関節・膝関節を最大屈曲位にし、下腿を内旋または外旋させながら徐々に膝を伸展していく検査である。深く曲げた位置では半月板の後節が、伸展に近づくにつれて中節から前節が大腿骨顆に挟まれるため、痛みやクリックが出た角度から損傷部位をおおまかに推測できる。ステインマンテストは膝90°屈曲位で下腿を急速に内外旋させる、あるいは屈伸に伴う圧痛点の移動をみる検査で、屈曲角度は90°程度にとどまる。ボウストリングテストは坐骨神経、ワトソン・ジョーンズテストは前十字靱帯を対象とする検査であり、そもそも半月板の検査ではない。

✓ 3. 正しい
マックマレーテスト
最大屈曲位から下腿を回旋させつつ伸展していくため、開始肢位の屈曲角度が最も大きい。疼痛やクリックが出た角度で損傷部位を推測できる点も特徴。
✗ 1. 誤り
ボウストリングテスト
下肢伸展挙上で疼痛が出た位置から膝を屈曲して緊張を緩め、膝窩部で脛骨神経を圧迫して疼痛が再現されるかをみる。坐骨神経が対象で、半月板の検査ではない。
✗ 2. 誤り
ステインマンテスト
半月板の検査ではあるが、膝90°屈曲位で行うためマックマレーテストより屈曲角度は小さい。
✗ 4. 誤り
ワトソン・ジョーンズテスト
膝をほぼ伸展位に保った状態で大腿遠位部を持ち上げ、下腿の落ち込み(脛骨の前方移動)をみる前十字靱帯の検査。屈曲角度は最も小さい。
ポイント
  • マックマレーテストは最大屈曲位から回旋を加えつつ伸展する。屈曲角度が最大
  • 深屈曲位では後節、伸展に近づくと前節が評価される
  • ステインマンテストは膝90°屈曲位で下腿を回旋させる半月板の検査
  • ボウストリングテストは坐骨神経、ワトソン・ジョーンズテストは前十字靱帯が対象
  • 「対象組織」と「開始肢位の屈曲角度」を対にして整理すると解ける
比較表
検査膝の屈曲角度対象
マックマレーテスト最大屈曲位から開始(最も大きい)半月板
ステインマンテスト約90°半月板
ボウストリングテストSLR後に軽度屈曲坐骨神経
ワトソン・ジョーンズテストほぼ伸展位前十字靱帯
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