学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §26 膝関節側副靱帯損傷の診察 / QJ33A028
理由で解く 柔道整復師
膝関節側副靱帯の第Ⅰ度損傷は靱帯線維の微小な損傷で、靱帯全体の連続性は保たれ、側方動揺性は認めない。正答は2。
靱帯損傷は程度により三段階に分けられる。第Ⅰ度は靱帯が引き伸ばされ、一部の線維が微小に損傷した状態で、連続性は保たれている。圧痛と軽度の腫脹があり、動かしたときの痛みによる軽度の機能障害は生じるが、ストレステストで動揺性(不安定性)は出ない。第Ⅱ度は部分断裂で、屈曲30度での外反/内反ストレスに動揺性が出るものの終末抵抗(エンドポイント)は感じられる。第Ⅲ度は完全断裂で、明らかな動揺性があり終末抵抗が消える。側方動揺性は膝屈曲約30度と伸展0度の二つの肢位で診るのが基本で、伸展位でも動揺するときは十字靱帯や後方関節包を含む重度の複合損傷を疑い、医師の診察につなぐ。第Ⅰ度であってもRICE処置と患部の保護を行い、疼痛・腫脹の推移と動揺性の有無を経過のなかで再評価したうえで、痛みの範囲で可動域と大腿四頭筋の運動を進めていく。
| 程度 | 靱帯の状態 | 屈曲30度での動揺性 | 終末抵抗 | 機能障害 |
|---|---|---|---|---|
| 第Ⅰ度 | 線維の微小損傷(連続性あり) | なし | あり | 軽度 |
| 第Ⅱ度 | 部分断裂 | あり | あり | 中等度 |
| 第Ⅲ度 | 完全断裂 | 明らかにあり | 消失 | 高度 |
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