学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §26 膝関節側副靱帯損傷の診察 / QJ33A029

理由で解く 柔道整復師

QJ33A029 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問29
問題
膝関節内側側副靱帯損傷の検査でないのはどれか。
選択肢
1 グラビティテスト
2 外反ストレステスト
3 グラスピングテスト
4 牽引アプライテスト
解答
正解3(グラスピングテスト)
解説

「〜でないのはどれか」を問う設問です。内側側副靱帯(MCL)を評価するのは外反ストレスを加える検査で、グラスピングテストだけが腸脛靱帯の障害をみる検査です。

MCLは膝の内側で外反を制動する靱帯なので、評価はいずれも「膝を外反させて内側が開くか、内側に痛みが出るか」をみる形になります。外反ストレステストは屈曲30度で下腿を外反させる基本手技、グラビティテストは肢の重みを利用して外反方向のストレスをかける方法、牽引アプライテストは腹臥位・膝90度屈曲位で下腿を牽引しながら回旋を加え、側副靱帯由来の痛みを誘発するものです(圧迫を加えると半月板の検査になります)。一方グラスピングテストは大腿骨外側上顆の上で腸脛靱帯を押さえながら膝を伸展させ、腸脛靱帯炎(ランナー膝)の痛みを再現する検査で、評価対象は膝の外側です。設問の条件は「MCLの検査でないもの」ですから、これが答えになります。

✓ 3. これが答え(MCLの検査ではない)
グラスピングテスト
大腿骨外側上顆部で腸脛靱帯を押さえながら膝を伸展させ、腸脛靱帯炎の疼痛を誘発する検査です。評価しているのは膝の外側の腱・靱帯の摩擦障害であり、内側側副靱帯とは無関係です。
✗ 1. 答えではない(MCLの検査に含まれる)
グラビティテスト
下肢の重みを利用して膝に外反方向のストレスを加え、内側の開きをみる方法です。徒手で強い力を加えなくても評価できるため、疼痛が強い時期にも用いられます。
✗ 2. 答えではない(MCLの検査に含まれる)
外反ストレステスト
膝屈曲30度で下腿を外反させ、内側関節裂隙の開大と疼痛をみるMCL評価の基本手技です。伸展位でも動揺すれば他の支持機構の合併損傷を疑います。
✗ 4. 答えではない(MCLの検査に含まれる)
牽引アプライテスト
腹臥位・膝90度屈曲位で下腿を牽引しながら回旋を加える方法で、側副靱帯が引き伸ばされて痛みが出れば陽性です。逆に圧迫を加えて回旋させる圧迫アプライテストは半月板の検査になります。
ポイント
  • MCLの評価は「外反させて内側が開くか」で統一して覚える。
  • 外反ストレステスト(屈曲30度)が基本。グラビティテストは重力を利用した外反ストレス。
  • アプライテストは、牽引=側副靱帯、圧迫=半月板と対で覚える。
  • グラスピングテストは腸脛靱帯炎(ランナー膝)の検査で、対象は膝の外側。
  • 否定形の設問では、まず「共通項でくくれない一つ」を探すと速い。
比較表
検査対象操作の要点
外反ストレステスト内側側副靱帯屈曲30度で外反
グラビティテスト内側側副靱帯下肢の重みで外反ストレス
牽引アプライテスト側副靱帯腹臥位・牽引しながら回旋
グラスピングテスト腸脛靱帯(外側)外側上顆部を圧迫し膝を伸展
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