学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §16 肩鎖関節上方脱臼の固定 / QJ33A018
理由で解く 柔道整復師
肩鎖関節脱臼の大半を占める上方脱臼では、整復位を保つのに鎖骨遠位端を上から押さえる力と、上腕を長軸方向に突き上げる力の二つが要る。正答は4。
以下は上方脱臼を前提とした説明である。肩鎖関節上方脱臼では鎖骨遠位端が上方に突出して見えるが、実際は上肢と肩甲骨が重さで下がっている。したがって整復は、鎖骨遠位端を上方から下方へ押さえると同時に、下がった上肢を長軸方向に突き上げて肩峰を鎖骨に近づける。この二方向の力を保ち続けるのが難しい固定なので、絆創膏や枕子、三角巾を組み合わせ、上肢の重さで肩峰が引き下がらないよう支える。皮膚のかぶれ、絆創膏の緩み、上腕の圧迫による循環障害を確認し、緩んだら巻き直す。整復位が保てない例は医師の診察につなぐ。
| 上方脱臼の固定で加える力 | ||
|---|---|---|
| 力の向き | 当てる部位 | 目的 |
| 下方へ圧迫 | 鎖骨遠位端(肩峰端) | 上方転位を戻す |
| 上方へ突き上げ | 上腕(長軸方向)・肘部 | 下垂した肩峰を鎖骨に近づける |
| 支持 | 三角巾で前腕・上肢 | 上肢の重さによる再転位を防ぐ |
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