学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §17 肩関節烏口下脱臼の診察および整復 / QJ26A025
理由で解く 柔道整復師
肩関節前方(烏口下)脱臼では骨頭が前方へ移動するため、肩峰の下は空虚となり骨頭は触れない。したがって「肩峰下に骨頭を触知する」が誤りで、正答は3。
外転・外旋・伸展が強制されると関節包の前下方が破綻し、骨頭が関節窩から前方へ滑り出して烏口突起の下にとどまる。所見はすべて「骨頭が抜けた跡」と「骨頭が入り込んだ先」の二つから説明できる。抜けた跡である肩峰下は空になるので、三角筋が落ち込んで肩の丸みが消え、肩峰が角ばって突出する。入り込んだ先では、鎖骨・三角筋・大胸筋に囲まれた三角筋胸筋三角(モーレンハイム窩)が骨頭で埋まって消失し、烏口突起の下に骨頭を触れる。上肢は軽度外転・内旋位に固定され、動かそうとするとばね様の抵抗(弾発性固定)を示し、整復されるまで疼痛が続く。
| 観察点 | 肩関節前方(烏口下)脱臼でみられる所見 |
|---|---|
| 上腕軸の肢位 | 軽度外転・内旋位、弾発性固定 |
| 肩の輪郭 | 三角筋部が平坦化し、肩峰が角状に突出 |
| 肩峰下 | 空虚(骨頭は触れない) |
| 骨頭の位置 | 烏口突起の下に触知 |
| 三角筋胸筋三角 | 骨頭で埋まり消失 |
| 疼痛 | 整復されるまで持続する |
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