学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §15 肩鎖関節上方脱臼の診察および整復 / QJ33A017

理由で解く 柔道整復師

QJ33A017 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問17
問題
右肩鎖関節上方脱臼患者の衣服着脱の介助で正しいのはどれか。
選択肢
1 右から脱がせ、左から着せる。
2 右から脱がせ、右から着せる。
3 左から脱がせ、左から着せる。
4 左から脱がせ、右から着せる。
解答
正解4(左から脱がせ、右から着せる。)
解説

原則は「脱健着患」。患側が右なので、左(健側)から脱がせ、右(患側)から着せる。正答は4。

先に健側の袖を抜いておくと衣服にゆとりができ、患側は肩や肘をほとんど動かさずに引き抜ける。逆に患側から抜こうとすると、突っ張った衣服の中で腕を大きく動かすことになり、疼痛と再転位を招く。着るときは反対で、まだ何も着ていない状態のほうが袖を通す余地が大きいため、先に患側を通し、あとから健側を通す。右肩鎖関節上方脱臼では鎖骨遠位端と肩甲帯の安静が必要なので、肩の外転・挙上を避け、袖を広げて患肢を迎えにいく、前開きのゆったりした衣服を選ぶといった工夫も伝える。三角巾や固定具を外す必要がある場合は、外す順序と再装着の方法もあわせて説明する。

✓ 4. 正しい
左から脱がせ、右から着せる。
患側は右。脱健着患のとおり健側(左)から脱がせ、患側(右)から着せる組み合わせで、患肢の動きが最も小さい。
✗ 1. 誤り
右から脱がせ、左から着せる。
脱ぐ・着るのどちらも順序が逆で、患肢を最も大きく動かす組み合わせになる。
✗ 2. 誤り
右から脱がせ、右から着せる。
着る順序は合っているが、脱ぐときに患側から抜くことになり、衣服が突っ張った状態で右肩を動かすことになる。
✗ 3. 誤り
左から脱がせ、左から着せる。
脱ぐ順序は合っているが、健側から着せると残った袖に患肢を入れる際、肩を大きく動かすことになる。
ポイント
  • 原則は脱健着患(脱ぐのは健側から、着るのは患側から)。
  • 理由はゆとりのある側から操作すると患肢の動きを最小にできるから。
  • 右肩鎖関節上方脱臼では肩の外転・挙上を避ける。
  • 前開きでゆったりした衣服を勧め、袖は広げて患肢を迎えにいく。
  • 三角巾や固定具の着脱手順もあわせて指導する。
比較表
場面先に扱う側理由
脱ぐとき健側(この患者では左)先に健側を抜くと衣服にゆとりができ、患側を動かさずに抜ける
着るとき患側(この患者では右)何も着ていない状態のほうが袖を通しやすく、患肢の動きが少ない
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