学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ32P121
理由で解く 柔道整復師
反復する背屈負荷の大きい競技者で、足関節前面に骨性隆起を触れ、背屈時痛と背屈制限、さらに不安定性がある――衝突性外骨腫(前方インピンジメント)です。
足関節を強く背屈すると、脛骨の前縁と距骨頸部の背側が近づいてぶつかります。ジャンプ・ダッシュ・切り返しを繰り返す競技では、この衝突が積み重なることで両者に骨棘(外骨腫)が形成され、背屈のたびに骨どうしが当たって痛み、可動域が制限されます。捻挫を繰り返して外側靱帯が緩み不安定性があると、距骨のわずかな前方移動と回旋が加わって衝突がいっそう強まるため、不安定性の存在はこの病態を後押しする所見として読めます。触診では足関節前面に硬い骨性の隆起を触れますが、骨そのものの圧痛は必ずしも強くありません(本例で圧痛が軽度であることと矛盾しません)。対応は背屈を制限するテーピングやヒールリフト、足関節周囲筋の安定化訓練で、症状が強い例や関節内遊離体が疑われる例は医師の評価につなぎます。
| 病態 | 部位 | 疼痛が出る動き | 特徴的所見 |
|---|---|---|---|
| 衝突性外骨腫(前方インピンジメント) | 足関節前面 | 背屈 | 骨性隆起の触知、背屈制限 |
| 三角骨障害(後方インピンジメント) | 足関節後方 | 底屈 | アキレス腱前方の圧痛 |
| 足根洞症候群 | 外果前下方 | 後足部の回外 | 足根洞部の圧痛、不安定感 |
| 足根管症候群 | 内果後下方 | (神経症状が主体) | 足底のしびれ・灼熱感、チネル徴候 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。