学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ32P120
理由で解く 柔道整復師
走・跳・切り返しの負荷が急に増えたあとの下腿内側痛で、脛骨内側後縁に圧痛、扁平足があり、休むと痛みが目立たない――シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)です。
シンスプリントは、下腿後面から脛骨内側縁に付着する筋(ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋)とその筋膜が、着地のたびに骨膜を繰り返し引っぱることで、脛骨内側後縁の中〜遠位1/3に炎症と疼痛を生じる使いすぎ障害です。扁平足や回内足があると、着地のたびに足部が過度に回内してこれらの筋の緊張が高まるため発症しやすくなります。運動時に痛み、休むと軽くなるという活動依存性が典型で、「部活が休みの日には目立った疼痛はない」という本例の訴えはこれに一致します。対応は練習量・路面・シューズの見直し、足部アーチを支えるインソール、下腿三頭筋と後脛骨筋のストレッチ、そして段階的な復帰です。安静時にも痛む、あるいは一点に限局した圧痛や叩打痛が出てきた場合は疲労骨折を疑い、医師の評価につなぎます。
| シンスプリント | 脛骨疲労骨折 | 後脛骨筋腱炎 | |
|---|---|---|---|
| 圧痛の範囲 | 脛骨内側後縁に沿って広め | 一点に限局 | 内果後方〜下方の腱走行部 |
| 叩打痛 | 目立たない | あり | なし |
| 安静時痛 | ほぼない(休むと軽快) | 進行すると出る | ないことが多い |
| 誘発 | 走行・跳躍の反復 | 同上(負荷の急増) | 抵抗下の内がえし、つま先立ち |
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