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理由で解く 柔道整復師

大腿遠位内側を締め付けるサポーターを強めに装着した後に、膝内側と下腿内側という一続きの領域に症状が出ています。内転筋管(ハンター管)で伏在神経が外部から圧迫された、ハンター管症候群として考えるのが妥当です。
伏在神経は大腿神経から分かれる純粋な知覚枝で、大腿の内側を下り、縫工筋・内転筋群・内側広筋に囲まれた内転筋管(ハンター管)を通ります。ここは筋膜性のトンネルで、体表からの圧迫が伝わりやすい場所です。伏在神経は管を出たあと膝蓋下枝と内側下腿皮枝に分かれ、膝の内側から前面、さらに下腿内側から足の内側縁までの皮膚感覚を担当します。したがってこの神経が絞扼されると、膝内側の疼痛と下腿内側のしびれ・違和感という、本例そのままの症状分布になります。知覚枝なので筋力低下は生じません。誘因は、きついサポーター・ガードル・長時間の圧迫といった外部からの持続圧で、本例のように「強く締めたほうが効く」と考えて締め込むことが典型的なきっかけになります。対応はまず圧迫源を取り除くこと、すなわちサポーターの締め付けを適正な圧に緩めるか装着を中止することです。多くはそれで軽快しますが、症状が続く場合や筋力低下を伴う場合は医師の診察を勧めます。装具は「強く締めるほど効く」ものではないという点を、本人に納得できる形で伝えることが再発予防になります。
| 候補 | 痛みの部位 | 症状の性質 | 誘因・誘発 |
|---|---|---|---|
| ハンター管症候群 | 膝内側〜下腿内側 | 知覚症状(痛み・しびれ) | 大腿遠位内側の持続圧迫 |
| 滑膜ヒダ障害 | 膝蓋骨内側 | クリック・引っかかり | 膝の反復屈伸 |
| 膝蓋軟骨軟化症 | 膝前面 | 鈍痛 | 階段昇降、しゃがみ込み |
| 内側半月板損傷 | 内側関節裂隙 | ロッキング・キャッチング | 荷重下の膝回旋 |
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