学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §17 主要な疾患 膠原病 / QJ32P038

理由で解く 柔道整復師

QJ32P038 一般臨床医学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問38
問題
関節リウマチで正しいのはどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 高熱をきたす。
3 滑膜に炎症が起こる。
4 遠位指節間関節に好発する。
解答
正解3(滑膜に炎症が起こる。)
解説

関節リウマチの本態は滑膜の慢性炎症であり、増殖した滑膜(パンヌス)が関節軟骨と骨を破壊していく。よって正解は3。

関節リウマチは自己免疫機序による全身性の炎症性疾患で、30〜50歳代の女性に好発する(男女比はおよそ1対3〜4)。病変はまず滑膜に生じ、増殖した滑膜組織(パンヌス)が関節軟骨と軟骨下骨を侵食して、関節裂隙の狭小化や骨びらんを生じる。進行するとスワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位などの特徴的変形に至る。侵されるのは手指のPIP関節・MP関節、手関節、足趾MTP関節などで、左右対称性に多発し、1時間以上続く朝のこわばりが特徴である。全身症状として微熱・倦怠感・食欲不振・体重減少がみられるが、高熱は通常伴わない。DIP関節が侵されにくいことは、へバーデン結節をつくる変形性関節症との重要な鑑別点である。

✓ 3. 正しい
滑膜に炎症が起こる。
滑膜炎が病変の首座である。増殖した滑膜(パンヌス)が軟骨・骨を破壊し、関節裂隙の狭小化、骨びらん、関節変形につながる。
✗ 1. 誤り
男性に多い。
女性に多い疾患で、男女比はおよそ1対3〜4。30〜50歳代の女性に好発する。
✗ 2. 誤り
高熱をきたす。
微熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状はみられるが、高熱は通常伴わない。高熱が出る場合は感染症の合併などを考える。
✗ 4. 誤り
遠位指節間関節に好発する。
好発するのはPIP関節・MP関節・手関節などで、DIP関節は侵されにくい。DIP関節の変形は変形性関節症(へバーデン結節)や乾癬性関節炎に特徴的である。
ポイント
  • 本態は滑膜炎。パンヌスが軟骨・骨を破壊する
  • 中年女性に好発(男女比おおよそ1対3〜4)
  • 左右対称性の多発関節炎。PIP・MP・手関節に好発し、DIPは侵されにくい
  • 1時間以上続く朝のこわばりが特徴。全身症状は微熱・倦怠感で高熱は伴わない
  • 変形=スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位
比較表
関節リウマチ変形性関節症(手指)
好発関節PIP、MP、手関節(左右対称)DIP(へバーデン結節)、PIP(ブシャール結節)
本態自己免疫性の滑膜炎軟骨の変性・摩耗
朝のこわばり1時間以上と長い短時間(数分〜30分未満)
全身症状微熱、倦怠感、体重減少基本的になし
好発中年女性高齢者(女性に多い)
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