学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §17 主要な疾患 膠原病 / QJ32P039
理由で解く 柔道整復師
強皮症(全身性強皮症)は、血管障害と線維化によって皮膚と内臓が硬くなる膠原病です。レイノー現象・手指の腫れ・食道の動きの低下・間質性肺疾患が典型で、蝶形紅斑は全身性エリテマトーデス(SLE)の顔面所見ですから、これが「誤っている」記述にあたります。
病態の柱は二つ、「細小血管の障害」と「線維芽細胞が暴走してコラーゲンを作りすぎること」です。まず指先の血管が縮んでレイノー現象(寒冷や緊張で指が白→紫→赤と変化する)が起こり、初期には指がソーセージのようにむくみます(浮腫期)。次いで皮膚が硬く突っ張り、指が曲がったまま固まっていきます(硬化期)。同じ線維化が内臓の平滑筋や間質にも及ぶのがこの病気の本質で、食道では下部の平滑筋が動かなくなって飲み込みにくさや胸やけが、肺では間質が厚く硬くなって痰の出ない乾いた咳と労作時の息切れが現れます。顔面では皮膚が硬化して表情が乏しくなり(仮面様顔貌)、口が小さく開きにくくなる(小口症)のが特徴で、赤い発疹が主役になる病気ではありません。「硬くなる病気(強皮症)」と「赤い発疹が出る病気(SLE・皮膚筋炎)」を分けて覚えると、この手の問題は迷わなくなります。
| 膠原病 | 顔の所見 | 手の所見 | 特徴的な内臓病変 |
|---|---|---|---|
| 強皮症(全身性強皮症) | 仮面様顔貌・小口症(皮膚が硬い) | レイノー現象、手指浮腫→皮膚硬化、指尖潰瘍 | 食道蠕動低下、間質性肺疾患、腎クリーゼ |
| 全身性エリテマトーデス(SLE) | 蝶形紅斑、光線過敏 | 非びらん性関節炎、レイノー現象もありうる | ループス腎炎、漿膜炎、中枢神経ループス |
| 皮膚筋炎 | ヘリオトロープ疹(上眼瞼の紫紅色紅斑) | ゴットロン徴候(指関節伸側の紅斑) | 間質性肺炎、悪性腫瘍の合併 |
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