学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §2 診察各論 医療面接 / QJ32P024

理由で解く 柔道整復師

QJ32P024 一般臨床医学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問24
問題
頭痛で受診した患者の医療面接で開かれた質問はどれか。
選択肢
1 いつからですか。
2 どんな頭痛ですか。
3 ズキンズキンしますか。
4 音がうるさく感じませんか。
解答
正解2(どんな頭痛ですか。)
解説

開かれた質問(オープンクエスチョン)とは、答えの形をこちらで決めず、患者に自分の言葉で語ってもらう聞き方である。選択肢のなかでこれに当たるのは「どんな頭痛ですか。」で、正解は2。

医療面接の質問は大きく2つに分かれる。開かれた質問は「どのような」「どうされましたか」のように答えの幅が広く、患者が痛みの性状・随伴症状・生活への影響などを自由に語れる。閉じた質問(クローズドクエスチョン)は「はい/いいえ」や日時・数値など答えが一つに絞られる聞き方で、情報の確認や絞り込みに向く。面接はまず開かれた質問で全体像をつかみ、そのあと閉じた質問で細部を詰める「漏斗型(オープンからクローズドへ)」が基本である。頭痛では性状(拍動性か締めつけられる感じか)や随伴症状(光過敏・音過敏・嘔吐)が診断の手がかりになるが、これらを最初から「〜ですか」と尋ねると、患者が本当に伝えたかった訴えを取りこぼしやすい。

✓ 2. 正しい
どんな頭痛ですか。
痛みの性状・部位・経過・随伴症状のどれを話してもよく、答えの形を限定していない。患者の言葉で症状像を引き出せる開かれた質問である。
✗ 1. 誤り
いつからですか。
発症時期という一点だけを答えさせる聞き方。経過を知るために必要な質問だが、答えが限定されるため閉じた質問(焦点を絞った質問)に分類される。
✗ 3. 誤り
ズキンズキンしますか。
拍動性という特定の性状を提示し「はい/いいえ」で答えさせる閉じた質問。開かれた質問で性状を語ってもらったあと、確認のために使うのが適切な位置づけである。
✗ 4. 誤り
音がうるさく感じませんか。
音過敏の有無をはい/いいえで尋ねる閉じた質問。さらに否定形で問うており、患者が同意しやすい誘導的な質問になりやすい。「音や光は気になりますか」と中立な言い方に置き換えるとよい。
ポイント
  • 開かれた質問=答えの形を限定しない。「どのような」「どうされましたか」「その後は」
  • 閉じた質問=はい/いいえ、日時、数値など、答えが一つに絞られる
  • 面接は開かれた質問→閉じた質問の順(漏斗型)で進めると情報を取りこぼしにくい
  • 「〜ではありませんか」は誘導になりやすい。中立な言い方に直す
  • 頭痛では性状・随伴症状(光/音過敏、嘔吐)が手がかり。まず自由に語ってもらう
比較表
質問の型得られるもの使いどころ
開かれた質問どんな頭痛ですか/どうされましたか患者の言葉による症状像、優先度面接の導入、全体像の把握
閉じた質問ズキンズキンしますか/いつからですかはい・いいえ、日時、数値絞り込み、確認、鑑別
誘導的な質問音がうるさく感じませんか同意に偏った答え(情報の質が落ちる)避ける。中立な言い方に直す
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