学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ32A121
理由で解く 柔道整復師
うっ血は静脈血の流れ出しが妨げられて末梢に血液が滞る状態である。立位で静脈圧が高い下肢では、弁の機能不全と相まって静脈瘤が生じやすい。
充血が動脈側からの流入増加(鮮紅色で温かい)であるのに対し、うっ血は静脈側の還流障害であり、局所は暗赤色(チアノーゼ)を呈して冷たく、浮腫を伴う。原因は心不全、静脈の圧迫や血栓による閉塞、静脈弁の機能不全などである。心臓が原因の場合、どちら側のポンプが弱ったかで滞る場所が決まる。左心不全なら左房・肺静脈側に圧がかかって肺うっ血・肺水腫となり、右心不全なら体循環側が渋滞して頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫、腹水を生じる。うっ血が長引くと、その臓器は低酸素と線維化により機能を落としていく。
| うっ血の部位 | 主な原因 | 特徴的な所見 |
|---|---|---|
| 肺 | 左心不全、僧帽弁狭窄症 | 起坐呼吸、発作性夜間呼吸困難、心不全細胞 |
| 肝 | 右心不全 | ニクズク肝(中心部が暗赤色、周辺部が黄色)、肝腫大 |
| 門脈系 | 肝硬変などの門脈圧亢進 | 腹水、食道・胃静脈瘤、メデューサの頭、脾腫 |
| 下肢 | 静脈弁不全、深部静脈血栓症、長時間の立位 | 下肢静脈瘤、浮腫、色素沈着、うっ滞性潰瘍 |
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