学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §2 運動器の構造と機能 / QJ32A107

理由で解く 柔道整復師

QJ32A107 運動学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問107
問題
関節と分類の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 示指近位指節間関節-車軸関節
2 母指手根中手関節-らせん関節
3 橈骨手根関節-顆状関節
4 肩関節-鞍関節
解答
正解3(橈骨手根関節-顆状関節)
解説

橈骨手根関節は楕円形の関節面をもつ顆状(楕円)関節であり、組合せとして正しいのは 3 である。

関節は関節面の形で分類され、その形が動きの軸の数(自由度)を決めている。顆状関節は2軸性で、屈曲・伸展と橈屈・尺屈はできるが回旋はできない。橈骨手根関節は橈骨の遠位関節面と舟状骨・月状骨・三角骨がつくる関節で、まさにこの動きを示す(前腕の回内外は上・下橈尺関節で起こる)。分類問題は「形 → 軸の数 → できる動き」の順に結び付けると、丸暗記せずに判断できる。なお、選択肢に並ぶ連結記号の表記は乱れているが、組合せの語句自体は読み取れるので、関節名と分類名の対応で判断すればよい。

✓ 3. 正しい
橈骨手根関節-顆状関節
楕円形の関節頭が浅い関節窩にはまる2軸性関節。掌屈・背屈と橈屈・尺屈が可能で、回旋は起こらない。同じ顆状関節の仲間に中手指節(MP)関節、環椎後頭関節がある。
✗ 1. 誤り
示指近位指節間関節-車軸関節
近位指節間(PIP)関節は1軸性の蝶番関節で、屈曲・伸展しかできない。車軸関節は上橈尺関節や正中環軸関節のように、軸のまわりを回旋する関節を指す。
✗ 2. 誤り
母指手根中手関節-らせん関節
母指手根中手(CM)関節は大菱形骨と第1中手骨底がつくる鞍関節で、2軸性に加えて母指の対立運動を可能にする。らせん関節の代表は距腿関節や腕尺関節である。
✗ 4. 誤り
肩関節-鞍関節
肩関節(肩甲上腕関節)は球形の上腕骨頭が浅い関節窩に接する球関節で、3軸性に自由に動く。鞍関節にあたるのは母指CM関節や胸鎖関節である。
ポイント
  • 顆状(楕円)関節=2軸性:橈骨手根関節、中手指節(MP)関節、環椎後頭関節。
  • 蝶番関節=1軸性:指節間関節(PIP・DIP)、腕尺関節、距腿関節(らせん関節として扱われる)。
  • 鞍関節=2軸性:母指手根中手関節、胸鎖関節。母指の対立ができるのが特徴。
  • 球関節=3軸性:肩関節。関節窩が深く関節頭を大きく包むものを臼状関節と呼び、股関節が代表。
  • 車軸関節=1軸性(回旋):上橈尺関節、正中環軸関節。手指や手関節には存在しない。
  • 平面関節は多軸性(3軸性)だが可動域は小さく、すべり運動が主体。椎間関節・手根間関節・足根間関節・肩鎖関節が代表例で、「多軸関節はどれか」と問われれば球関節・臼状関節と並んで正答になる。
比較表
分類自由度代表的な関節できる運動
球関節3軸肩関節屈伸・内外転・回旋
臼状関節3軸股関節屈伸・内外転・回旋(安定性が高い)
顆状(楕円)関節2軸橈骨手根関節、MP関節屈伸・内外転(回旋なし)
鞍関節2軸母指CM関節、胸鎖関節屈伸・内外転+対立
蝶番・らせん関節1軸指節間関節、腕尺関節、距腿関節屈伸のみ
車軸関節1軸上橈尺関節、正中環軸関節回旋のみ
平面関節多軸性(3軸)椎間関節、手根間関節、肩鎖関節すべり運動(軸は多いが可動域は小さい)
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