学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ32A088
理由で解く 柔道整復師
甲状腺ホルモンは全身の代謝を底上げするホルモンで、熱産生・酸素消費量・心拍数はいずれも増加する。低下するのは血中コレステロール値である。
甲状腺ホルモン(T₃・T₄)は核内受容体に結合して遺伝子転写を調節し、基礎代謝率を高める。Na⁺-K⁺ポンプの活性化などを通じてATP消費と熱産生が増え、それを支えるため酸素消費量も上がる。心臓ではβ₁受容体の発現が増してカテコールアミンへの感受性が高まり、心拍数・心収縮力が増加する。脂質代謝では肝細胞のLDL受容体が増えるため血中LDLの取り込みとコレステロール異化(胆汁酸への変換)が進み、血中コレステロール値は下がる。裏返しに、甲状腺機能低下症では代謝低下・徐脈・寒がりとともに高コレステロール血症が現れる。臨床像とセットで覚えると取り違えにくい。
| 項目 | 甲状腺ホルモン過剰(亢進症) | 不足(低下症) |
|---|---|---|
| 基礎代謝率 | 上昇 | 低下 |
| 熱産生・体温感覚 | 増加・暑がり | 減少・寒がり |
| 酸素消費量 | 増加 | 減少 |
| 心拍数 | 増加(頻脈) | 減少(徐脈) |
| 血中コレステロール | 低下 | 上昇 |
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