学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ32A085
理由で解く 柔道整復師
頸部の位置情報によって四肢の筋緊張が変わる反射を緊張性頸反射という。頭部を一側に傾けると、傾けた側(同側)の上下肢は伸展し、反対側の上下肢は屈曲する。頭部が左に傾けば左下肢は伸展する。
この反射の受容器は頸椎の椎間関節周囲や頸部深層筋にある固有受容器で、その情報が頸髄・脳幹(前庭核・網様体)へ送られ、網様体脊髄路や前庭脊髄路を介して四肢の伸筋・屈筋の緊張を左右非対称に調節する。意味づけとしては「頭が傾いた側に体を支える柱を立て、反対側は縮めて重心を戻す」という立ち直りの働きであり、頭部を回旋させたときに顔が向いた側の上下肢が伸展し後頭側が屈曲する非対称性緊張性頸反射(ATNR)と同じ方向性をもつ。乳児期には正常にみられ、成長とともに大脳皮質の抑制を受けて目立たなくなるが、脳障害があると再び現れる。試験では「傾けた側=伸展、反対側=屈曲」の一点を確実に押さえたい。
| 頭部の動き | 同側(顔・頭が向く側) | 対側 |
|---|---|---|
| 左へ傾ける(本問) | 左上肢・左下肢とも伸展 | 右上肢・右下肢とも屈曲 |
| 右へ回旋(ATNR) | 右上下肢が伸展 | 左上下肢が屈曲 |
| 前屈(STNR) | 上肢屈曲・下肢伸展 | |
| 後屈(STNR) | 上肢伸展・下肢屈曲 | |
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