学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ32A078
理由で解く 柔道整復師
味覚に関与しないのは舌下神経です。舌下神経は舌の筋を動かす純運動性の脳神経で、味の情報は運びません。
味覚は担当する領域ごとに神経が分かれており、舌の前3分の2は顔面神経の枝である鼓索神経、後ろ3分の1は舌咽神経、喉頭蓋や咽頭の一部は迷走神経(上喉頭神経)が受け持ちます。これらの一次求心線維はいずれも延髄の孤束核(頭側部の味覚核)に入り、視床の後内側腹側核を経て大脳皮質の味覚野(島・前頭弁蓋)へ達します。これに対し舌下神経は舌下神経核から出て内舌筋と外舌筋(口蓋舌筋を除く)を支配する運動神経で、片側が麻痺すると舌を突き出したときに麻痺側へ偏位します。なお舌下神経が動かすのはあくまで舌筋だけで、咽頭筋・喉頭筋の運動は疑核を起始核とする迷走神経(咽頭神経叢・反回神経)が担当します。舌は「味覚」「一般知覚」「運動」で担当神経が別々なので、この三本立てで整理すると、舌の診察所見からどの脳神経の問題かを見分けられるようになります。
| 部位 | 味覚 | 一般知覚 | 運動(その部位の筋) |
|---|---|---|---|
| 舌前3分の2 | 顔面神経(鼓索神経) | 三叉神経第3枝(舌神経) | 舌下神経(舌筋。口蓋舌筋のみ迷走神経) |
| 舌後3分の1 | 舌咽神経 | 舌咽神経 | |
| 喉頭蓋・咽頭 | 迷走神経(上喉頭神経) | 迷走神経 | 迷走神経(疑核 → 咽頭神経叢・反回神経。茎突咽頭筋のみ舌咽神経) |
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