学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ32A077

理由で解く 柔道整復師

QJ32A077 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問77
問題
鼻涙管の開口部位はどれか。
選択肢
1 最上鼻道
2 上鼻道
3 中鼻道
4 下鼻道
解答
正解4(下鼻道)
解説

鼻腔への開口は「上から順に、蝶形骨洞・後篩骨洞・前中篩骨洞と上顎洞と前頭洞」と並び、鼻涙管だけが最も下の下鼻道に開きます。正答は4です。

涙は眼窩上外側の涙腺でつくられ、眼の表面を潤したのち内眼角の涙点から涙小管・涙嚢へ集まり、鼻涙管を下って下鼻甲介の下、すなわち下鼻道に開口します。泣くと鼻水が出るのは、涙がこの経路で鼻腔へ流れ込むためです。一方、副鼻腔の開口部は上から、蝶形骨洞が蝶篩陥凹(最上鼻道の高さ)に、後篩骨洞が上鼻道に、前・中篩骨洞と上顎洞・前頭洞が中鼻道の半月裂孔に開きます。中鼻道は3つの洞が集まる交通の要所で、ここが腫れると複数の副鼻腔の排出が同時に妨げられます。とくに上顎洞は洞の上方に開口部があるため重力に逆らって排出せねばならず、副鼻腔炎を起こしやすい構造です。「副鼻腔は上・中に、涙は下に」と対にして覚えると確実です。

✓ 4. 正しい
下鼻道
鼻涙管は下鼻甲介の下方、下鼻道に開口します。副鼻腔が開くのは中鼻道より上であり、下鼻道に開くのは鼻涙管だけと押さえられます。
✗ 1. 誤り
最上鼻道
最上鼻道の高さにある蝶篩陥凹には蝶形骨洞が開口します。最も後上方に位置する副鼻腔の出口です。
✗ 2. 誤り
上鼻道
上鼻道に開くのは後篩骨洞です。篩骨洞は前・中・後に分かれ、後のみが上鼻道に開く点が問われます。
✗ 3. 誤り
中鼻道
中鼻道には前・中篩骨洞、上顎洞、前頭洞が半月裂孔を介して開口します。3つの洞が集まるため副鼻腔炎の要所ですが、鼻涙管ではありません。
ポイント
  • 鼻涙管=下鼻道。副鼻腔が開くのは中鼻道より上で、下鼻道に開くのは鼻涙管だけ。
  • 涙の経路は涙腺→眼表面→涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管→下鼻道。泣くと鼻水が出る理由。
  • 中鼻道には前・中篩骨洞、上顎洞、前頭洞が開く(半月裂孔)。副鼻腔炎の要所。
  • 上鼻道には後篩骨洞、蝶篩陥凹(最上鼻道の高さ)には蝶形骨洞が開く。
  • 上顎洞は開口部が洞の上方にあり排出されにくいため、炎症が遷延しやすい。
比較表
開口部位開口するもの
蝶篩陥凹(最上鼻道の高さ)蝶形骨洞
上鼻道後篩骨洞
中鼻道前篩骨洞、中篩骨洞、上顎洞、前頭洞
下鼻道鼻涙管
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