学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ33A065

理由で解く 柔道整復師

QJ33A065 解剖学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問65
問題
水平裂はどれか。
選択肢
1 右肺の上葉と中葉の間
2 右肺の中葉と下葉の間
3 右肺の上葉と下葉の間
4 左肺の上葉と下葉の間
解答
正解1(右肺の上葉と中葉の間)
解説

水平裂は右肺だけにある裂で、上葉と中葉を分ける。左肺には水平裂がなく、斜裂1本で上葉と下葉に分かれる。

肺の葉を分ける溝を葉間裂といい、右肺には斜裂と水平裂の2本、左肺には斜裂1本がある。そのため右肺は上葉・中葉・下葉の3葉、左肺は上葉・下葉の2葉になる。右の斜裂は上部で上葉と下葉を、下部で中葉と下葉を分け、そこに水平裂が加わって上葉と中葉が切り離される。水平裂はおおよそ右の第4肋骨に沿ってほぼ水平に走るのでこの名がある。左肺は心臓が左に寄っている分だけ容積を譲っており、中葉に相当する部分がなく、上葉の下前部が舌区として残っている。「裂の名前」を問われたら、まず右か左か、次に上下方向か水平方向かの順に確かめるとよい。

✓ 1. 正しい
右肺の上葉と中葉の間
ここを分けるのが水平裂である。右第4肋骨の高さでほぼ水平に走り、前方は胸骨側、後方では斜裂に合流する。中葉は前胸部から右側胸部(腋窩)にかけて体表に接し、背面には現れない。そのため中葉の聴診は前胸部と右腋窩で行うという臨床上の目印にもつながる。
✗ 2. 誤り
右肺の中葉と下葉の間
ここは斜裂の下部にあたる。斜裂は後上方から前下方へ斜めに走り、その下半分が中葉と下葉の境になる。走行が斜めであることが名の由来で、水平裂とは向きも位置も異なる。
✗ 3. 誤り
右肺の上葉と下葉の間
この境をつくるのは斜裂の上部である。右肺では斜裂が上部で上葉と下葉、下部で中葉と下葉を分けるので、同じ1本の裂が場所によって接する葉を変える点をおさえておきたい。
✗ 4. 誤り
左肺の上葉と下葉の間
左肺の唯一の葉間裂である斜裂の位置である。左肺に水平裂は存在せず、中葉もない。左右で裂の本数が違うことを、葉の数(右3・左2)とセットで覚えておくとよい。
ポイント
  • 水平裂は右肺のみにあり、上葉と中葉を分ける。おおよそ右第4肋骨に沿ってほぼ水平に走る。
  • 斜裂は左右どちらにもある。右では上部が上葉/下葉、下部が中葉/下葉の境、左では上葉/下葉の境。
  • 裂の数と葉の数はセット。右=裂2本・3葉、左=裂1本・2葉。
  • 左肺に中葉がないのは心臓が左に寄るため。中葉に相当する部分は上葉の舌区として残る。
  • 右中葉は前胸部から右側胸部(腋窩)にかけて体表に接し、背面には現れない。そのため中葉の聴診は前胸部と右腋窩で行う。
比較表
ある肺分ける葉走行の目安
水平裂右のみ上葉 / 中葉第4肋骨に沿いほぼ水平
斜裂(右)上部:上葉/下葉
下部:中葉/下葉
後上方から前下方へ斜め
斜裂(左)上葉 / 下葉後上方から前下方へ斜め
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