学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §2 医療過誤とリスクマネジメント / QJ32A039
理由で解く 柔道整復師
医療のリスクマネジメントは「人は誤りうる」ことを前提に、事故に至らなかった事例まで含めて情報を集め、仕組みを直していく活動です。したがって患者に被害が及ばない事例も対象に含みます。
被害が生じなかった事例(ヒヤリ・ハット=インシデント)は、実害が出た事例と同じ背景要因を共有していることが多く、数も多いため、原因分析の材料として非常に価値があります。これを集めるには、報告した人が責められない環境をつくることが不可欠で、個人の注意力を責める方向ではなく、手順・表示・確認方法といった仕組みの側を変えることが再発防止につながります。また、患者や家族からの申し出を待つのではなく、日常業務のなかで気づいた事例を自ら報告・共有し、分析して改善策を実行し、その効果を確認するというサイクルを回すことが求められます。柔道整復の施術所でも、患者の取り違え、既往歴の聞き漏らし、固定による圧迫や循環障害の見落としなど、身近な事例から記録と共有を始めることができます。
| 用語 | 意味 | 扱い |
|---|---|---|
| インシデント(ヒヤリ・ハット) | 患者に被害が及ばなかった出来事 | 報告・分析の対象。予防の手がかり |
| アクシデント | 実際に患者に不利益が生じた出来事 | 報告・分析に加え、誠実な説明と対応 |
| 医療過誤 | 過失により被害が生じた場合 | アクシデントの一部。責任の検討を伴う |
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