学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §1 患者の権利 / QJ32A038

理由で解く 柔道整復師

QJ32A038 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問38
問題
インフォームド・コンセントを説明しているのはどれか。
選択肢
1 柔道整復師法
2 医師法
3 医療法
4 民法
解答
正解3(医療法)
解説

インフォームド・コンセント(説明と同意)の考え方を条文として示しているのは医療法です。

医療法は、医療提供の理念や医療提供施設のあり方を定める法律で、医療の担い手は医療を提供するにあたり適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない旨が規定されています。ここでいう医療の担い手には柔道整復師も含まれる位置づけで、努力義務として定められている点が特徴です。これに対し、柔道整復師法や医師法はそれぞれの資格者の免許・業務範囲・守るべき義務を定める身分法で、説明と同意そのものを掲げた条文はありません。実務では、施術の目的・内容・見込み・他の選択肢を分かりやすく伝え、患者が納得したうえで同意を得る手順を日常業務に組み込むことが求められます。

✓ 3. 正しい
医療法
医療の担い手が適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努める旨が定められています。医療提供の理念を示す法律という性格から、この規定が置かれていると理解すると覚えやすくなります。
✗ 1. 誤り
柔道整復師法
柔道整復師の免許、業務の範囲(外科手術・薬品投与の禁止、医師の同意を要する場合など)、施術所の届出や広告制限などを定める身分法です。説明と同意を正面から規定した条文は置かれていません。
✗ 2. 誤り
医師法
医師の免許、業務独占、応招義務、診断書の交付義務、療養方法の指導などを定める法律です。インフォームド・コンセントを掲げた規定はありません。
✗ 4. 誤り
民法
私人間の権利義務を定める一般法で、診療契約の法的性質を考える土台にはなりますが、インフォームド・コンセントを説明した条文はありません。
ポイント
  • インフォームド・コンセントの規定は医療法。医療の担い手の努力義務として定められている。
  • 医療の担い手には柔道整復師も含まれる位置づけ。自分ごととして押さえる。
  • 柔道整復師法・医師法は免許と業務を定める身分法。ICの条文はない。
  • 民法は診療契約の土台になるが、ICを直接説明した条文はない。
  • 実務では施術の目的・内容・見込み・代替手段を分かりやすく伝え、同意を得てから行う。
比較表
法律主な内容
医療法医療提供の理念、説明と同意(努力義務)、医療提供施設の基準・安全確保
柔道整復師法柔道整復師の免許、業務範囲、施術所の届出、広告制限
医師法医師の免許、業務独占、応招義務、診断書交付義務
民法私人間の権利義務一般(診療契約の法的性質の土台)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。