学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §30 下腿三頭筋肉ばなれの診察 / QJ32A032
理由で解く 柔道整復師
下腿三頭筋の肉離れ(いわゆるテニスレッグ)は、腓腹筋内側頭の筋腱移行部に好発します。アキレス腱断裂との鑑別が最大のポイントです。
腓腹筋は大腿骨顆部から起こり膝関節もまたぐ二関節筋で、なかでも内側頭は筋量が多く、膝伸展位で足関節が急に背屈される場面(踏み込み、ダッシュの一歩目など)に強い伸張ストレスを受けます。そのため損傷は内側頭の筋腱移行部に集中し、下腿内側に限局した圧痛と、ときに陥凹を触れます。ここで大切なのは、筋そのものは一部が損傷しているだけで腱の連続性は保たれている点で、痛みはあってもつま先立ちは可能なことが多く、トンプソンテストも陰性にとどまります。治療は圧迫・冷却・安静などの保存療法が基本で、可動域と筋力を段階的に戻していきます。
| 項目 | 下腿三頭筋の肉離れ | アキレス腱断裂 |
|---|---|---|
| 損傷部位 | 腓腹筋内側頭の筋腱移行部 | 踵骨付着部の2〜6cm近位 |
| 陥凹の触知 | 筋腹内側に軽度 | 腱に明瞭な陥凹 |
| つま先立ち | 可能なことが多い | 不能 |
| トンプソンテスト | 陰性 | 陽性(底屈が起こらない) |
| 治療 | 保存療法が原則 | 保存・観血いずれも検討(医師の管理下) |
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