学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §28 膝関節半月板損傷の診察 / QJ32A030

理由で解く 柔道整復師

QJ32A030 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問30
問題
膝関節半月板損傷で陽性となるのはどれか。
選択肢
1 N テスト
2 ラックマンテスト
3 マックマレーテスト
4 牽引アプライテスト
解答
正解3(マックマレーテスト)
解説

半月板損傷で陽性となるのはマックマレーテストです。膝を屈曲位から伸展させながら回旋を加え、損傷部を大腿骨と脛骨の間に挟み込んでクリックや疼痛を誘発します。

半月板は大腿骨顆部と脛骨関節面の間に挟まれた線維軟骨で、圧迫と回旋のストレスで損傷します。したがって半月板の検査は「圧迫+回旋」を加える操作、靱帯の検査は「牽引や引き出し」で緩みを見る操作、と原理から整理できます。マックマレーテストは背臥位で膝を最大屈曲し、下腿に内旋または外旋を加えながら伸展していく方法で、関節裂隙のクリック音や疼痛が陽性所見です。同じ半月板をみるアプライテストでも、圧迫を加えた回旋で疼痛が出れば半月板、牽引を加えた回旋で疼痛が出れば側副靱帯の損傷を疑う、という使い分けになります。

✓ 3. 正しい
マックマレーテスト
膝屈曲位から回旋を加えつつ伸展し、損傷した半月板を関節面の間に挟み込んでクリックや疼痛を誘発する検査です。内旋で外側、外旋で内側の半月板を狙います。
✗ 1. 誤り
N テスト
膝軽度屈曲位から外反を加えつつ伸展・屈曲し、脛骨の前方亜脱臼と整復(ガクッという動き)をみる検査で、前十字靱帯損傷を評価します。
✗ 2. 誤り
ラックマンテスト
膝屈曲20〜30度で脛骨を前方に引き出し、前十字靱帯の緩みと終末感の消失をみる検査です。半月板ではなく靱帯の制動を評価します。
✗ 4. 誤り
牽引アプライテスト
腹臥位で膝90度屈曲位とし、下腿を牽引しながら回旋する方法です。牽引は関節面を離す操作なので、疼痛が出れば半月板ではなく側副靱帯の損傷を疑います。半月板をみるのは圧迫を加えるアプライ圧迫テストです。
ポイント
  • 半月板は関節面に挟まれた線維軟骨。「圧迫+回旋」で誘発される検査が陽性になる。
  • マックマレーテスト=屈曲位から回旋を加えて伸展。クリック音・疼痛が陽性。
  • アプライテストは圧迫=半月板、牽引=側副靱帯。加える力の向きで意味が変わる。
  • ラックマンテスト・Nテスト・前方引き出しテストは前十字靱帯の検査。
  • ロッキング(嵌頓)や関節裂隙の圧痛も半月板損傷を示唆する所見。
比較表
検査操作陽性が示すもの
マックマレーテスト屈曲位から回旋しつつ伸展半月板損傷
アプライ圧迫テスト膝90度で圧迫+回旋半月板損傷
アプライ牽引テスト膝90度で牽引+回旋側副靱帯損傷
ラックマンテスト屈曲20〜30度で前方へ引き出す前十字靱帯損傷
Nテスト外反を加えつつ伸展・屈曲前十字靱帯損傷
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。