学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §10 上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定 / QJ32A011
理由で解く 柔道整復師
ミッデルドルフ三角副子は肩関節を外転位に保つための副子で、肘関節は約90度の屈曲位、前腕は回内も回外もしない中間位で固定します。
三角形の副子を患側の体側から腋窩に当て、上腕をその斜辺に沿わせることで、肩関節を外転・軽度屈曲位に保ちます。上腕骨外科頸内転型骨折や上腕骨骨幹部骨折では、上肢を体側に下ろしたままだと骨折部の内方凸変形が残るため、外転位を維持できるこの副子が選ばれます。肘関節は約90度の屈曲位とし、上腕を斜辺に、前腕をもう一方の辺に載せることで、上肢全体を副子の上で支えます。こうすると上肢の重みが骨折部に直接かからず、しかも肘90度屈曲は日常動作につながる機能肢位ですから、固定中に生じやすい肘の伸展拘縮も防げます。肘を伸展したままでは前腕を副子に載せて支えることができず、上肢の重量がそのまま骨折部を牽引しますし、長く伸展位で固定すれば肘の伸展拘縮を招きます。前腕を回内位・回外位にすると上腕骨に回旋する力が加わって整復位が崩れるので、回内外の中間位が最も安定します。固定後は橈骨動脈の拍動、手指の色調・感覚・運動を確認し、腋窩と肘頭の圧迫を避けるよう詰め物で調整します。
| 部位 | 固定肢位 | その肢位にする理由 |
|---|---|---|
| 肩関節 | 外転・軽度屈曲位 | 上腕を副子の斜辺に沿わせて外転位を保ち、骨折部の内方凸変形を防ぐ |
| 肘関節 | 約90度屈曲位 | 前腕をもう一方の辺に載せて上肢全体を支え、重みが骨折部にかからないようにする。機能肢位で伸展拘縮も防ぐ |
| 前腕 | 回内外の中間位 | 上腕骨に回旋力が加わらず、整復位が崩れない |
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