学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §7 定型的鎖骨骨折の診察および整復 / QJ32A007
理由で解く 柔道整復師
坐位整復法で助手が担うのは、患者の観察・患肢の保持・胸を張る姿勢の保持です。骨片を直接動かす上方転位の除去は術者の役割になります。
鎖骨骨折では、近位骨片が胸鎖乳突筋に引かれて上方へ、遠位骨片が上肢の重みと大胸筋・小胸筋によって下方・前内方へ引かれ、短縮転位を生じます。坐位整復法では患者を椅子に座らせ、助手が背後から膝を脊柱(肩甲骨間)に当て、両手で両肩を後外方へ引いて胸を張らせます。この姿勢そのものが持続的な牽引となり、短縮転位と前方転位を除去します。術者は前方から骨折部を直接把持し、上方に転位した近位骨片に遠位骨片を合わせるように整復します。つまり助手は「土台と環境をつくる係」、術者は「骨片を合わせる係」です。助手はその間、患者の顔色・冷汗・気分不良などの全身状態を観察し、迷走神経反射による失神に備えます。異変があればすぐ術者に伝え、坐位から臥位に移すなどの対応をとります。
| 操作 | 助手 | 術者 |
|---|---|---|
| 患者の全身状態の観察 | ○ | |
| 背部に膝を当て両肩を後外方へ引く(胸を張らせる) | ○ | |
| 患肢の保持 | ○ | |
| 骨折部の直接把持・上方転位の除去 | ○ |
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